株式会社Rocal 代表取締役 北風 和宏 × 小川卓 対談 (2)提案型ウェブアナリスト育成講座を受講して
HAPPY ANALYTICSの小川卓対談企画。
第15回のお相手は、小川卓主宰の提案型ウェブアナリスト育成講座第6期卒業生で株式会社Rocal代表取締役の北風和宏氏。全3回でお届けします。
前回の第1回では、広告代理店からキャリアをスタートさせた北風さんのキャリアについて伺いました。今回の第2回は提案型ウェブアナリスト育成講座を受講したきっかけや、受講で感じたことを中心に伺いました。
※本対談は2022年1月に行われました。
対談のお相手
北風 和宏
きたかぜ かずひろ
株式会社Rocal 代表取締役
東京の広告代理店、福島のウェブマーケティング会社株式会社ハタフルを経て、株式会社Rocal設立。地方の中小企業を助けたい!という想いをかかげ、横断的なウェブマーケティングを提供している。
2020年3月提案型ウェブアナリスト第6期生 卒業。
Twitter @kantaro3
Facebook @kitakazekan3
一般社団法人ウェブ解析士協会プロフィール
進行役はエスファクトリーウェブディレクター兼HAPPY ANALYTICS 広報のイミトモが務めます。
きっかけは田島さん
解析を学ぼうと思ったきっかけは何だったの?
もともと東京にいた頃から小川さんのことを知っていて、a2iのセミナーに行ったりしていました。提案型ウェブアナリスト育成講座のことも知ってはいたんですけど、なかなか行けなくて。
知ってはいたんだ?高い講座があるなって?
ちょっと高いなと(笑) 受けるかどうかすごく迷って、でも高いからちゃんとした人がくるんだなと。同じくリスティング業界で活躍されている田島さんの対談記事があったじゃないですか。
そうそうこのシリーズの2回目ですよね。
あの記事も田島さんらしいなと思って読んだんですけど、その記事が出た時にTwitterで田島さんに聞いたんですよね。
ちょうど独立したてだったので、セカンドPCを買うか、講座を受けるか迷っていますって。そしたら田島さんが「リスティングをする人は受けたほうがいいよ」と。
田島さんのおかげですね!
あの記事がなかったら、受けていなかったかも。
コンバージョンに貢献したね。
お~うれしいです!
めちゃくちゃビビった1日目
最初はめちゃくちゃビビっていて。
そうだよね、福島からきて周りに人もいて。6期生って何人くらいだったかな・・
10人はいましたね。3チームできたので。6、7名くらいかと思ったら意外に多くて驚きました。
第3、4期くらいまではそれくらいだったんだけど、だんだん増えて最近は15名満員になってきましたね。
みんな意識高いなと。ビクビクしましたね。
他の人も周りができるように見えるって言ってましたね。
そうなんですよ。田島さんもリスティングのブログで配信していたし、そういう情報発信をしている人というか、ウェブ解析士のマスターみたいな人しかこないように感じていて。
たしかにマスターは毎回1名はいるよね。
だからビビっていたんですけど、同じように思っている人もいて。「ここにきて大丈夫かなと思ったんですけど、大丈夫そうです」と(笑)
最初は緊張するし、難しかったらどうしようみたいに思うけど、やっていくうちに慣れていくよね。
同期で川谷さんっていうウェブ解析士マスターの人がいたんですよね。初回の自己紹介でパン屋さんっていうので、パン屋さんがウェブマーケティング?と思ったりしていたんですけど、「まだまだタグマネージャーが弱くて」と話していて「パン屋にタグマネージャーは必要か?」と。
一同:(笑)
話を聞いていくと、ウェブ解析士マスターの方で、パン屋に何が起きているんだ!?と。
一同:(笑)
その場で調べたらこれ!?と。話しを聞いたらめちゃくちゃ売れていて、本当に色んな人がいるんだなと。
ウェブ解析士マスターの人ってこれまで色んな人が受けてくれているんだよね。井水さんの旦那さんもそうだし・・。なかなか中上級者向けの講座ってまだまだ世の中的に少ないんだよね。外部セミナーだと2-3時間とかで1回きりだし。
アウトプット中心だったので、それがよかったですね。インプット中心だと受けてそのままになってしまうこともあるので。
たしかに。
実は衣袋さんのセグメントの講座を受けたことがあって。
分厚い250ページくらいのやつじゃない?ひたすら叩き込まれるヤツでしょ?
そうです!
私も受けました!
ひたすら聞いて、最後の方は辛くなってきちゃって・・
その講座は何時間くらいですか?
4時間くらいのショットですね。知らないことが沢山ありすぎて、衣袋さんに圧倒されるというか。
提案型ウェブアナリスト育成育成講座でもセグメントを2、3時間くらいするけど、衣袋さんはその倍の時間でセグメントをやるんだよね。
そうです。
あの講座は私みたいな人向けで、人に伝えないといけない仕事をしている人が本当に細かい仕様の部分を正しく知るために受けるような感じ(笑)
インハウスでセグメントをガツガツ作る感じですよね。
ほ~~~。そんな感じなんですね。
ヒットの概念をそこで知った時に衝撃を受けて。何がヒットで何がユーザーなのかがわからなくなったりして。
ヒットって普通のGAの使い方だと出てこない言葉ですよね。
講座でそれを知れたのがよかったですけど、提案型ウェブアナリスト育成講座と受けるタイミングは逆だったかなって思いましたね。
たしかに。
チームでコンセプトダイアグラムのワークに取り組んだ
講座の中身ってどうだった?最初はコンセプトダイアグラムから始まったわけだけど。
ユーザーの気持ちがどう変わるかを考えて施策を出すということがわかっているようで可視化していなかったなと思いましたね。
チームでワークしたわけだけど・・
チームの人たちもバックボーンが違っていて楽しかったですね。
チームはどんな人でした?
タグマネージャーに詳しいand,aの女性や、整骨院の人や、HubSpotの人でしたね。
結構バラバラですよね、対クライアントがいるという点で合わせたんですよね。自社でやっている人もいるけど、価値観が若干違うのでね。自分のサイトか、クライアントのサイトかでちょっと違うので。
そうかもしれないですね。インハウスの人はいなかったですね。
そういう組み方をしていたんですね。
何パターンかあって、男性・女性どちらかに偏りすぎないようにしたりとか、様々ですね。
その時、海鮮の案件をやっていて、題材をそのサイトにしたんですけど・・・
シャコだったよね!
シャコ!海老でも蟹でもなくシャコというのが!!
レポート発表のコメントも皆さんシャコのことが多くて、「シャコっすか」「シャコすごいっすね」とか(笑)
一同:(笑)
シャコ、とってもブルーオーシャンなんですよ。
シャコって産地が減っているんですよね。うちの実家の近くに柴漁港というシャコの名産地と言われてたんですけど、この10年位ですっかり獲れなくなってしまったんですよね。それで産地が色んな地方に移ったのかなと・・・
私はその会社さんを支援しているんですけど、シャコを食べたことなかったんですよね。
よくあるよね(笑)
なんだこの見た目はと。しかも巨大だし。こんなものを買う人がいるのか!?って思ったんですけど、めちゃくちゃ買う人がいるんですよね。
希少価値ってスゴイですよね。
びっくりしました、あれは衝撃でした。
コンセプトダイアグラムもそのサイトでやってましたよね。
私ひとりではできない視点が色々あったので、すごく面白いなと。
あの時はまだ紙でやっていましたよね?今はMiroっていうホワイトボードツールを使ってやるようになったんですよ。
Miroいいですよね。
超デカイ紙にポスト・イットを貼っていくのも楽しいんだけどね。
いいですね。
GAのセグメントとタグマネージャー
そのあとはセグメントの回だったよね。衣袋さんのセミナーで学んでいたから、ある程度わかったのかなと。
ただ、全問正解にならなかったなと。
セグメントを作る宿題ですよね。
めっちゃ悩んだんですよ。宿題は多いような気もしたんですけど、当てたくて、それで悩む感じでしたね。
5問くらいあったんでしたっけ?
6問あって、半分は当たった気がします。半分は予想だにしない感じのものだったので。だれかスゴイ人がいて、全問正解に近い人がいたんですよ。
あれね、最後の二つは難しいと思う。ドメインをまたぐのとか。未だにあの問題もやっていますけど、まだ全問正解は出ていないんですよね。
そのあとはタグマネだったよね。タグマネはどうだった?広告のお仕事だと経験も・・
そうですね、抵抗はなく、幅が拡がったなと思いました。
あそこは人によって結構分かれるところで、タグマネがノータッチだという人もいるから、そういう人にとっては難しい。広告をやっていると触らざるを得ないよね?
タグマネが出来ないと、広告って出来ないんじゃないかと思いますね。
そうそう。特に色んなコンバージョンタグも入れられるようになったからね。
改善提案レポート
その後、改善提案レポートにいったわけだけど、どうでした?
エクセルで出したやつですか?それとも最後の発表ですか?
気づきを出して仮説提案シートを作って基本的なデータを出すパートがあって、次に改善提案レポートに落とし込んで発表するっていう。
今まで型にはめて分析するというのがなくて、それでいいのかがわからなかったので。
自流ってこと?
そうですね。型があると汎用性があって楽だなと思いました。
なかなかそういのってね。他の人のレポートを見る機会もないしね。
講座では色んな方のプレゼンを見て、こういう観点でいくんだというのが面白かったですね。
強み・弱みがでるよね。あとは資料の作り方が巧い人とかね。
パン屋さんのパワポを見て衝撃をうけましたね。スゴイ綺麗なんですよ。パン屋じゃないんですよ、本当に(笑)
一同:(笑)
その川谷さんって登壇もしている方ですよね。デザイナーさんでしたっけ?
社長ですね。
あれは教えられるものじゃないじゃない。そういう講座でもないし。身も蓋もない言い方をすればセンスもあるのかなと。論理を学んだとしても出来ない人もいる、私もそういうタイプだから。ロジックではわかるんだけど、資料を作っているとそれどころじゃないから。
個性って出るなと思いました。営業が強い方の資料は筋を通しにいく感じがしましたし。
作るのは大変でした?
うーん、作るのは最後まで作っていましたね。新幹線の中とか。遠くから通っていたじゃないですか。福島から会場の銀座って1時間半くらいなんですよ。その時間で徹底的に宿題を提出したのが合っているかを確かめたりとか、Notionで見返せたのがよかったですね。
講座の録画動画ですか?
ずっと見てましたね。
一回で全部を吸収するのって難しいかもね。量は沢山詰め込んでいるから。
オンラインの配信で見て復習できたのはよかったですね。
北風さんは、発表は緊張しないタイプ?普段から仕事で発表とかしているでしょ?
まぁ・・そうですね。私は発表が2日目だったんですけど、1日目のパン屋の川谷さんのプレゼンを見て、「ヤバイ、もっと作りこまないと!」となりましたね。
実際、刺激を受けたのってビジュアルの見た目のところですか?それとも中身の分析のところ?
中身の分析ですね。どう論理を通していくかっていうのが人それぞれで、どう伝えたら人に伝わるのかなっていうのを常に考えていた気がします。
しゃべり方でフォローできる側面もあるし、資料の書き方の順番という側面もあるし。
そうですね。資料だけで読ませたらダメなんだなと思いました。資料は資料であったとしても、しゃべれたほうが強いんだなと感じました。
資料自体は一人歩きすることがあるからモレなく書いておかないとだめだけど、プレゼンの慣れ・不慣れもあるし。時間も短かったからね。
その短い中でインパクトを残さないといけないから。
シャコとかね?(笑)
シャコですね(笑) 前提知識としてシャコが結構広まったりしていたので・・
シャコの人ってイメージですね。
今度は温泉を売ってますけどね(笑)
以上、第2回となる今回は提案型ウェブアナリスト育成講座6期生の北風さんに講座を受けてみた感想を伺いました!最終回となる次回は、講座の合格基準やオンライン受講について、そして広告の現状やこれからの株式会社Rocalと、ざっくばらんに語りました。お楽しみに!
関連リンク
続きを読む >
株式会社Rocal 代表取締役 北風 和宏 × 小川卓 対談 (3)
アナリストよもやま話