通る改善提案の型

SELF-CHECK 14 / 全14章・32ページ
通る改善提案の型
受け取る側は、どこを見ているのか
提案書を受け取った人は、それを読んで「やるかどうか」を決めなければなりません。
本書が扱う14項目は、その受け取る側が確かめたいことを並べたものです。
決済完了後すぐにダウンロードいただけます

なぜ、この型なのか

データ分析から改善提案をまとめる研修を4期にわたって実施し、最終レポートを45名分採点してきました。並べて分かったのは、受け手が探しているものと、書き手が力を入れているものがずれているということです。

書き手はデータの精度と施策の独創性に時間を使う。受け手が探しているのは「どれからやるのか」「失敗したらどう畳むのか」で、そこはたいてい空欄になっている。優先順位を書き忘れる。集計期間を書かない。試算をしないまま「効果が期待できます」で締める。いずれも能力の差ではなく、相手が何を探しながら読んでいるかを知っていたかどうかの差です。

45名の平均は69.4点(合格ライン65点)。落ちる人はほとんどいない。けれども突き抜ける人もいない。多くの提案が「読めるが、動かない」水準に収まっていました。

提案を聴いている側は、その場で何をメモしているか

発表を聴きながら私が手元で取っていたメモを、氏名と提案対象を伏せてそのまま1ページ載せました。整理していない、書いたままの記録です。

発表を聴きながら取ったメモと、各行が対応する章
読みどころは、発表を聴いている場で取ったメモなのに、大半が資料への注文だったことです。話し方に触れているのは「落ち着いて話している」「ロードマップがあるので伝わりやすい」「30分かかった」の3行だけ。残りはすべて資料・分析・施策の中身に向いていました。
つまり説明の場でも、聴き手が見ているのは資料だということです。

受け手は、ここで何を確かめているか

配点も、45名分の実際の採点結果も、そのまま載せています。網掛けの4項目で合計13.1点を失っており、提案書側の失点の6割がここに集まっています。

章 項目 配点 平均 受け手が確かめていること
1与件の整理54.4何を、いつの、どの範囲の話なのか
2データ取得53.8この数字は、信用してよいのか
3データ分析106.9事実として、何が起きているのか
4気づきと考察106.6なぜ、そうなっているのか
5分析からの施策106.6その施策は、本当にその原因に効くのか
6施策詳細107.9実際に、何をつくることになるのか
7施策の説得力106.8他の仕事より先にやる理由があるのか
8施策の優先順位53.4どれから手を付ければよいのか
9施策の評価53.3うまくいかなかったとき、どう畳むのか
10〜14説明する場面で見られる5項目3019.8その場で確かめられること

8番(優先順位)と9番(評価)は、受け手が決裁のためにほぼ必ず確かめるのに、いちばん書き忘れられている2つです。0点の実例が複数あります。

各章は、こういう見開きです

1ページ目に「受け手が何を確かめているか」「落ちる書き方/通る書き方」の対比、45名のデータ、そして実例。2ページ目に言い換え例と踏み込んだ補足を置いています。

第1章の1ページ目
言い換え例は全55組。「アクセス数が多いページです」→「流入上位5ページのうち2ページはエンゲージ率5%未満で、実質セッションは合計90件」のように、実際の提案書に出てくる言い回しをそのまま書き換える形で並べています。それぞれに、なぜそう書くのかを1行添えました。書き出しに詰まったときは、この欄だけ拾い読みしても構いません。

同じデータ、同じサイト。違うのは書き方だけ

実在するサイトの同一期間・同一データから、提案書を2種類つくりました。サンプルAは内容小計27点、サンプルBは64点。45名の最高が62点なので、Bはその上に出る水準です。本編では全14章でこの2つを引用し、どこがどう違うのかを1項目ずつ突き合わせます。

サンプルA(4点)
流入数の順に並べただけの表
流入数の順に並べただけで、気づきが1行も書かれていない。読み手は「で、何が言いたいのか」を自分で考えることになる。
サンプルB(9点)
実質セッションの列を足して並べ直した表
エンゲージ率と実質セッションの列を足し、赤枠で対比。同じデータから「流入1位は実質51件」という逆の結論が出ている。
サンプルA(6点)
施策が文章で5つ並ぶだけのページ
施策が5つ文章で並ぶだけ。「CTAの色を目立たせる」と書かれても、どこにどう置かれるのかは読み手の想像に委ねられる。
サンプルB(9点)
実サイトの配色を踏襲したBefore/After
実サイトの配色・書体を踏襲したBefore/Afterを並べ、注釈3点と要確認事項を添えている。既存要素は残したまま描かれている。

中身を、すべて公開します

本編(PDF・32ページ)
全14章。各章の見開きに「受け手が何を確かめているか」「落ちる書き方/通る書き方」「45名のデータ」、実例、そして言い換え例(全55組)。聴き手のメモを1ページ、巻末に20分プレゼンの台本例と想定質問への答え方。
自己採点用紙(PDF・A4 2枚)
印刷して机の上で使う用紙。14項目に自己評価を書き込み、45名の平均と見比べます。無料で公開中のものと同じです。
自己採点シート(Excel)
点数を入れると平均との差が自動で出て、下回った項目が色で分かります。レーダーチャートで45名平均と重ねて比較できます。
提案書テンプレート(PowerPoint・13枚)
14項目の順に章立てした雛形。気づきと施策の対応表・優先順位のマトリクス・施策別の評価一覧の3枚は、枠を埋めるだけで要件を満たします。全スライドのノート欄に、その項目で受け手が確かめていることを記載。
サンプルA・B(PDF・6枚/12枚)
本編で引用した提案書2種の全ページ。サンプルBはそのまま自分の案件の下敷きに使えます。

こんな方のための本です

・分析はできるが、提案書にすると通らない
・「で、どれからやればいいの?」と毎回聞き返される
・施策を出しても「検討します」で止まってしまう
・社内の提案書の書き方を、チームで揃えたい
・提案書をレビューする側で、指摘の基準がほしい
特定の分析ツールの知識を前提とするのは第2章だけです。他の13章は扱うデータの種類を問わず使えるので、ウェブ解析以外の企画書・稟議にもそのまま当てはまります。

価格と提供形式

通る改善提案の型 本編一式
9,800円(税込)
・提供形式:PDF 4点(本編32ページ+自己採点用紙+実例2種)+Excel 1点+PowerPoint 1点(ZIP一括ダウンロード/約4.4MB)
・決済完了後、すぐにダウンロードいただけます(クレジットカード決済)
・利用範囲:購入者ご本人の業務利用。テンプレートを使って作成した提案書そのものは、クライアント提出を含め自由にご利用いただけます(パッケージ自体の再配布・転売は不可)
チームライセンス
39,800円(税込)
同一法人内5名まで。提案書テンプレートを社内の標準書式としてお使いいただけます。請求書払い・適格請求書の発行に対応。
個別添削
30,000円(税込)
お手元の提案書を14項目で採点し、講評をお返しします。月3本限定。本編一式を含みます。
お申し込み後、受付の可否を3営業日以内にご連絡します。確定してからのご請求となります。

よくあるご質問

Q. 特定の分析ツールを使っていないと読めませんか?
A. ツールの知識を前提にするのは第2章(データ取得)だけです。他の13章は扱うデータの種類を問わず使えます。実例はウェブ解析のデータで作っていますが、指標の考え方は他の領域にも当てはまります。
Q. ウェブ解析の担当者でなくても役に立ちますか?
A. データを根拠に何かを提案する場面であれば、そのまま使えます。14項目のうちツール固有なのは1項目だけで、残りは「受け手が判断するために何が要るか」という話です。社内の企画書や稟議にも当てはまります。
Q. 無料版とどう違いますか?
A. 無料版は14項目の一覧と、各項目で伝わらなくなる書き方をA4 2枚にまとめたものです。本編はどう書き直せばよいかを14章にわたって解説し、言い換え例55組・実例の提案書2種・テンプレート・聴き手のメモ・台本例までを含みます。まず無料版で抜けを見つけ、埋め方を本編で確認する使い方を想定しています。
Q. 採点基準を知ると、基準に合わせて書くだけになりませんか?
A. 公開に迷いがなかったわけではありません。ただ、この14項目に沿って書かれた提案書は実際に通りやすく、実際に実行されやすい。受け手が判断に必要とするものが過不足なく揃っているからです。基準に合わせることは、受け手が決められる状態にして渡すことと同じです。
Q. 45名という数はどのくらい信用できますか?
A. 2022年から2025年にかけての4期分、17名・14名・7名・7名の合計です。統計として大きな数ではないので、本編では平均だけでなく最低・最高・満点者数まで併記しています。期ごとのブレが大きい項目には、その旨も明記しています。
Q. 受講生のレポートや発言が載っていますか?
A. 提案内容は載せていません。実例として掲載している提案書2種は、公開データから著者が新規に作成したものです。「聴き手のメモ」と講評の引用は著者自身が書いたもので、氏名・所属・提案対象を伏せ、クライアントの実数値は削除しています。
Q. 個別添削はどういう流れですか?
A. フォームからお申し込みいただき、受付の可否を3営業日以内にご連絡します。月3本限定のため、枠が埋まっている場合は翌月以降のご案内となります。受付が確定してから請求書をお送りし、お支払い確認後に提案書をお預かりします。講評のお返しは10営業日以内です。本編一式は受付確定時にお渡しします。
Q. 返金はできますか?
A. デジタル商品のため、ダウンロード後の返金には対応していません。判断材料として無料版を用意していますので、先にそちらをご覧ください。個別添削についても、提案書をお預かりした後のキャンセルは承っておりません。

まず無料版で確かめてください

14項目の一覧と45名の実採点値、そして各項目の「受け手に伝わらなくなる書き方」をA4 2枚にまとめた自己採点用紙を無料で公開しています。印刷して、手元の提案書を1枚ずつめくりながら印を付けてみてください。印が3つ以上付いたなら、内容ではなく書き漏らしで止まっている可能性があります。

※ 配点および実績値(平均・最高・満点者数)は、2022年から2025年にかけて実施した4期の研修における最終提案レポート45名分の実採点値です。受講生の氏名・所属・提案内容は一切含まれていません。
※ 実例として掲載している提案書2種は、公開データから著者が新規に作成したものです。