田島 佑哉 × 小川 卓 対談(3)広告運用と提案型ウェブアナリスト育成講座について

アミジャット 田島佑哉 × HAPPY ANALYTICS 小川卓 対談(3)広告運用と提案型ウェブアナリスト育成講座について

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HAPPY ANALYTICSの小川卓対談企画。第ニ回のお相手は、提案型ウェブアナリスト育成講座第3期卒業生で、アミジャットの田島佑哉氏。

3回目のテーマは『広告運用と提案型ウェブアナリスト育成講座について』。広告運用のプロフェッショナル・田島氏からみた、提案型ウェブアナリスト育成講座を聞いてみたいと思います。

対談のお相手

田島佑哉
Yuya Tajima

アミジャット

田島佑哉(たじまゆうや)1981年静岡県生まれ。2009年ゲーム会社、2013年インターネット広告代理店、2015年弁護士事務所、2017年アミジャットとして独立。上級ウェブ解析士、SEO検定1級 。企業のリスティング広告運用およびインハウス支援を行う。2019年提案型ウェブアナリスト育成講座三期修了。

進行役はエスファクトリーウェブディレクター兼HAPPY ANALYTICS 広報の井水朋子が務めます。

小川卓との出会い

井水
井水

講座を知ったきっかけについて教えてください

田島
田島

小川卓さんを知ったきっかけがこれです。

小川
小川

懐かしいですね。

田島
田島

私がウェブ解析士の勉強を始めたときに読んでいた本ですね。この本で小川さんのことを知っていたのと、アナリティクスアソシエーションのセミナーに行ったら、ウェブアナリスト育成講座を過去に受けた(2期生の)北さんっていう方がいて、北さんに「どうですか?受けようか悩んでいるんですけど」って聞いたんです。
「色んな人の分析の考え方や普段は見られないサイト分析の数字とかが見られるから面白いよ」って。それでじゃぁ受けてみようって思いました。

小川
小川

費用の点で家族会議になりませんでした?高いとか(笑)

田島
田島

妻からは特に反対はされなかったですね。
北さんから「宿題はすごいから、ちゃんと時間確保できるか考えて、それができれば受けたほうがいいよ」ということだったので、それからすぐに申し込みました。

小川
小川

講座で身につけたかったものって何でした?解析の知識を深めたいとかですか?

田島
田島

アクセス解析の実務的なところですね。広告代理店にいた時もリスティング広告の運用がメインでしたし、弁護士事務所にいた時もアクセス解析はしていたけど一つの業種だけ。今はフリーランスでリスティング広告の運用をしていますが、Googleアナリティクスもサポートしているので、今の自分のアクセス解析スキルでは、まだまだ生き残るには弱いなと思ったんです。
参考本を読むのも大切なんですけど、実務的なものを学ぶ場があればいいなと考えていて、ちょうど良いタイミングで「提案型ウェブアナリスト講座」のことを知ったという感じですね。

井水
井水

他の案件の数字を見れるというのが大きかったですか?

田島
田島

そうですね。他の参加者の方がアクセス解析をどういう風にしているんだろうっていうのを知りたくて。隣でやっている人の仕事ぶりをのぞいてみたかった感じですね。
アクセス解析のセミナーにも参加していましたが、大企業のアクセス解析事例が多くて。そこまで細かなセグメントをかけたら、うちのホームページは1ユーザーしかいないよみたいな感じになることも(笑)

講座受講後の変化

井水
井水

実際に提案型ウェブアナリスト育成講座を受けてみて働き方は変わりました?先ほどサマリーシートが出てきましたが、ほかにもありましたら。

田島
田島

広告運用レポートや施策提案の仕方が変わりましたね。数字だけ渡しても、どうしてその施策をやるべきかがわからないとなってしまう。あと、施策提案をしてもOKをもらえなければ意味がないので。お客様に「効果がでるかわからないけど、やりませんか」「これは確実に効果がでるので、やりませんか?」「これは制作会社さんに依頼する工数がかかるけど、やりませんか」など、施策の実現難易度を伝えるようになりました
 
あとは、継続の考え方も役に立っています。
リスティング広告運用のインハウス支援というコンサル業務もしていますが、インハウス運用が安定してくると、私のサポートする内容も減ってきます。

インハウス運用が独り立ちできたのでプロジェクトとしては成功なんですけど、僕の収入は無くなってしまうので「もうサポートなくても大丈夫だし、そろそろ終了したほうが良いのかな…。でも、収入のことを考えると…。」というジレンマというか、報酬を貰い続けることへの罪悪感みなたいなものがあったんです。

そんなときに講座の中で、「議論することがなくなったら、終わった方がいい」というお話しがありました。それを聞いてからは、今のお客様が自立歩行できるようになったら、そこで完了する。そして、新規で困っているお客様を助けるほうに目を向けていこうと切り替えることができました。コロナの影響を受けて収入が落ちたとき、気持ちは落ち込まなかったのも、継続に対する考え方が変わっていた点が大きいかったです。あとは妻の支えが大きいですね。あ、これは書いといてください(笑)

小川
小川

それ以上継続したいんだったら、リスティング広告を含めたウェブマーケティング全般だったり、コンサルというところに踏み込むのであれば、できるかもしれない。「サイトをリニューアルするからアイデアを出して」「うちの運用レポートはこうなんだけど~」「SEO会社がこんなことを言っているんだけど」にも答えていく感じ。
そうでなければ、仮になんとか継続できたとしても、お互い苦しくなるんだよね。価値を発揮できていないなと自分で思ったり。

田島
田島

そうですね。特にインハウス支援のようなコンサル業務だと、継続していくにつれて、自分が提供するサポート内容と報酬のバランスがとれている案件、とれていない案件がどうしても出てきますよね。ノウハウ提供なので、案件の状況によって費やす工数の差が激しいというか。

小川
小川

それでもお客さんがいいって言ったらやるべきだし、罪悪感を持つこと自体が自分の勝手じゃない?お客さんは結果が出ていればお金を払うわけだし、「罪悪感を感じるのでやめます」って最悪だしね(笑)

田島
田島

そうですね。さすがに、こちらから「もうサポート終了です!卒業おめでとうございます!」と言うことは無いですけど(笑)
ただ、お客様から「自分たちだけで広告運用ができるのでサポートを終了してください」って言われたときに、「いいですよ」って喜んで言えるような心構えになりましたね

SEO検定と提案型ウェブアナリスト育成講座

井水
井水

田島さんは他にもたくさん資格を持っていますが、今までとった資格と比べるとどうですか?

田島
田島

SEO検定は当日の朝に過去問を見て受けたら合格できました。

井水
井水

一級ですよね?

小川
小川

それはバックグラウンドがあるからだね(笑)

田島
田島

それと比べたら「提案型ウェブアナリスト」は、圧倒的に宿題が多いですね。サイトの問題点の発見や、計測タグの仕様書作成など、研修が終わったあとに考える時間や手を動かす時間が多いので、そこは大変でしたね。研修が進むにつれて、平日の夜や土日の時間を宿題に費やす必要があるので、本気でとる気がない方は受けないほうが良い講座ですね。

小川
小川

まさに、北さんが言ってた通りですね(笑)

ウェブ解析士と提案型ウェブアナリスト育成講座

小川
小川

ウェブ解析士のほうはどうでした?

田島
田島

今は上級ウェブ解析士ですが、当時はそこまで苦労した記憶がないですね。レポート作成も特に困らなかったです。今はもっと難しいのかもしれませんが。
あと、ちょうど9月からウェブ解析士マスターの研修を受けます

小川
小川

そのきっかけは?

田島
田島

もともと別の資格の勉強をしていたんですけど、気分転換にウェブ解析士協会のテキストを読んでいたら、妻が「なんでマスターとっていないの?」と(笑)
私は「これ、研修費用は高いよ?」と言ったんですけど、「あんたの仕事でしょ?まず先にこれをとらなきゃダメでしょ!」ということで受けることにしました。(笑)

小川
小川

私も受けたけど、あれはあれで結構大変ですよね。うちの講座よりもレポートが多いかもしれない。ミクロとマクロの2本レポートを作りますね。

あとは人前でどれだけ慣れているの問題もありますね。マスターをとると講師業ができるのもありますからね。あと、採点も面白いよね。ウェブ解析士マスターが匿名で採点するからね。井水さんの旦那さんもやっているんじゃないかな?

井水
井水

そうですね、たまにやっているようですね。
ウェブ解析士マスターの課題では、小川さんのレポートも小川さんが書いたと知らずに誰かが採点したんですね。

小川
小川

そうそう。だから容赦ないけどおもしろかった(笑) 合格率も半分なくて、私の時は18名いて3名か4名くらいでしたね。

井水
井水

田島さんは今後、ウェブ解析士としての講師のほうは?

田島
田島

今は特に考えていないですね。リスティング広告運用に役立てるために取得を目指しています。ただ、最近はアクセス解析の研修についてお問い合わせもいただくので、取得できてからどうするか考えようかなと。

小川
小川

他に何か言いたいことは

田島
田島

今年の残りはアクセス解析の勉強に集中します。あと今の私が生活できているのは、すべては妻のおかげです。フリーランスにしてくれてありがとう。
あ、これも必ず書いといてください(笑)

一同:(笑)

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