HAPPY ANALYTICS社内対談 CMO 飯村剛史 × CEO 小川卓 対談 (1)小川卓の弟子
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HAPPY ANALYTICSの小川卓対談企画。
第10回のお相手は、小川卓さんのお弟子さんとしてHAPPY ANALYTICSでCMOを務める飯村剛史氏。全3回でお届けします。
※本対談は2021年6月に行われました。
全3回の1回目となる今回は、飯村さんが弟子になるまでの軌跡をたどりながら、小川さんと飯村さんの関係性についてひも解いていきたいと思います。
対談のお相手
飯村 剛史
Takashi Iimura
飯村 剛史 (いいむら たかし)
早稲田大学大学院卒業後、東証一部上場のエンターテイメント会社、広告代理店を経て独立。2015年より株式会社HAPPY ANALYTICSに参画し、現在CMOとして活躍。株式会社AVANCELLMONT代表取締役社長
進行役はエスファクトリーウェブディレクター兼HAPPY ANALYTICS 広報の井水朋子が務めます。
小川卓の弟子になるまで
飯村さんは小川さんのお弟子さんとのことですが、おふたりの出会いは?
もともと大学院にいた頃、「視覚障碍者に対していかに円滑に情報を届けるか」というテーマで研究していました。キーワードとしては、ユニバーサルデザイン、ユーザビリティー、アクセシビリティ、ユーザーインターフェイス辺りですね。当時の研究キーワードを今後自分が実務に活かすとしたらどの分野になるのかな?と考えてみたところ、出た答えがウェブマーケティングでした。そこで、ウェブマーケティングの第一人者を調べているうちに、卓さんのeVar7(読み方:イーバーセブン)が出てきたんですよね。
eVar7というのは、当時サイトカタリスト(現Adobe Analytics)のユーザー会が10年以上前にありました。そこの代表や幹事をしていたんですけど、そこが主催するイベントが西早稲田であったんですよね。
西早稲田であるなら、行くしかないと(笑)
一同:(笑)
行ったら周りは社会人ばかりで、当然、学生は私ひとりでした。
そうなりますよね。
そこで私が一方的に「弟子にしてください」と。そこからお付き合いが始まりました。
一同:(笑)
私も大学生だった頃があったので、社会人と触れ合う機会が稀で憧れる気持ちもわかるんですけど、「いきなり弟子にしてください」とは。
卓さんに出会ったのは大学院の頃でしたが、その前、大学生の頃から社会人を集めて団体を作っていたんですよ。
大学時代からパワフルだったんですね。
知財のご担当者様を集めた団体です。知的財産権は大別すると特許権と著作権に分けられるんですけど、特許権は有体物にかかる権利なのでメーカーが多くて、著作権は無体物にかかる権利なのでエンターテイメント系やテレビ・ラジオ・映画界隈。でも特許の人たちと著作権の人たちに交わりがないと思って、両権利の間に私が団体を立ち上げ交流の場を作りました。 あらゆる知財の勉強会に顔を出して、そこで五千円も払えば懇親会がついてくるので、そういったところに名刺を持っていって、お声がけしていましたね。
(笑)
どちらかというと、大学生のころから学内にとどまるのではなくて、「学外に出て、金づちで頭をぶん殴られればいい」と思っていたのでそのような行動を取ることができたのだと思います。大学って意外と社会と断絶されているので、学外で社会人と交流することに価値を見出していました。
当時から意気込みがすごいですね。一旗揚げるんだ、みたいな心意気って昔からあったんですか?
一旗揚げるというのはあんまり意識していませんでしたが、自分にとっては当然の行動だったと思います。恐らく育った家庭環境が影響しています。経営者一家でしたので、会社を創業した祖父が、私のことを「三代目」と周囲に紹介するし、家庭の中では経営に関わる話しが行き交ったいました。当然のように小さなころから経営者になるものだと思っていましたので、そういう行動に出られたんだと思います。
反発したことは?
ありますよ。そういった家庭環境で育って早稲田に行って、あそこはある意味安全地帯なんですよね。周りの多くが大手企業に就職していって、私も普通に就職しました。
なるほど。
新卒では東証一部上場のエンターテイメント会社に入りました。テレビ・新聞・雑誌・映画等のトラディッショナルメディアを軸としたビジネス領域に、ウェブで補完できるような人材になりたいといって入ったんですよ。当然そういう部署があると思って入ったんですが、実際は部署がなかったんですよね。卓さんにも相談しましたね。
せっかく入ったし、もったいないじゃないと。
小川さんにとっても、人生初のお弟子さんですよね?
もともと「弟子にして」と言われて、「えー」「面倒くさいな」みたいな感じだったので(笑)
そうそう(笑)
でも、飯村くんはしつこくて(笑) 「ご飯に行きましょう」「彼女と喧嘩した」と言われて「知らないよ」と(笑)
まだ飯村くんも結婚する前でしたからね。ちょこちょこ相談にのって、就職も、いきなり経営というのは難しいから、社会に出て経験しておいたらいいんじゃないかなと。まぁ正直、そこまで興味なかったですけどね(笑)
一同:(笑)
転機となったMAとの出会い
飯村くんは社会人として二社経験しているんだよね。
二社目への転職が私の転機でしたね。卓さんはウェブアナリストなので、私もそうなろうと思った時もあったんですけど、「小川卓にはなれない」って気づいたんですよ。そこで自分のスキルを転換しようとして「小川卓にできないで、自分にできることは何だろう」って考えたんです。そこで出てきた答えがMAやCRMだったんです。
切り口を小川さんにするとは、さすが弟子ですね。
卓さんを超えるのって難しいというより不可能。だったら卓さんができないことをしようと、立ち回りを変えたんです。
なるほど。
デジタルマーケティングというのは、広範囲の総称に過ぎないですよね。アクセス解析、SEO、広告、またMAやCRM等色々ぶらさがっていますよね。その中で当時卓さんにはできないものということで、MAやCRMに目をつけて、それができるところに転職したんです。解析とも親和性があるので。
二社目は何屋さんですか?
看板屋です。面白い会社でした。看板屋なのにも関わらず、MAやCRMが導入されていて、社内の仕事環境は最先端ITベンチャーのような環境でした。当時、社長からも「インサイドセールス部隊を立ち上げて」と言われ、部署を立ち上げました。部署立ち上げから運用、オペレーション、評価、人材育成等、一通りマネージャーとして経験を積ませてもらいました。とても貴重な経験でした。
そこで経験を積んでいったわけですね。
HAPPY ANALYTICSでの仕事
そこで飯村くんがHAPPY ANALYTICSにも「Salesforceを入れましょう」とか、「Pardotを入れましょう」とか提案してきてくれたんだよね。
アクセス解析ってアノニマス(匿名)が分析対象ですよね。Pardotを入れることでバイネームの見込み客がでどこのページを見たのか分析できるから、分析の解像度が上がるんですよね。私がそのスキルを磨けば、卓さんと相乗効果を出せるなと。
さすがお弟子さん。
私がHAPPY ANALYTICSで行っていることは、MAやCRMを運用したり、新規ビジネスの提案をしたりです。
この対談で提案型ウェブアナリスト育成講座の卒業生に受講のきっかけを聞いたら、大体の方がメールからって答えていました。
嬉しいです(笑)
飯村くんって、経営者タイプだよね(笑)
そうですね(笑)
HAPPY ANALYTICSの次年度の売上目標も、飯村くんが勝手に決めるんですよ。「卓さん、これくらい目指しましょう!」私は「大変だな~」って。
でもあの目標があるから伸びているんですよね。そのために何をしなければいけないかって行動にブレイクダウンして、施策を打って。
そうそう、自分のセミナーではお客さんに「目標を決めてKPIを決めていかないと改善活動ってできないですよ」って言っているんですよ。でも自分の事になると、やらないんですよ(笑)。
だから「今年はこれくらい、いける」っていう金額を出して、そのために何ができるかなっていうのをみんなで話していますね。
飯村くんが会社をスケールさせるネタを持ってきてくれるんですよね。
毎年右肩上がりでしっかり達成しているのがすごいですね。
提案型ウェブアナリスト育成講座
提案型ウェブアナリスト育成講座も飯村くんが提案してきてくれて実現できたんですよね。
そうなんです。発案者は私です(笑)
その意図は?
卓さんがウェブ解析の重鎮で居続けたら、業界に後進が育たないと思ったんです。それなら卓さんが後進を育てるために講座を開くのがいいのではと。ウェブ解析界隈の人って、「卓さんとつながりたい。」「直接講義を受けてみたい。」って思っている方はたくさんいると思うんです。
そうだと思います。
ウェブ解析界隈の人って、恥ずかしがり屋さんが多いですから(笑) 私から直接卓さんに提案しないと進まないと思い、提案しました。
次回は、飯村さんから小川さんに色々提案する時の様子を詳しく伺いました。話題はマーケティングオートメーション(MA)や提案型ウェブアナリスト育成講座について深まっていきます。
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HAPPY ANALYTICS社内対談 CMO 飯村剛史 × CEO 小川卓 対談 (2)
弟子から師匠への提案