吉和の森 森和吉 × HAPPY ANALYTICS 小川卓 対談 (2)提案型ウェブアナリスト育成講座について
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HAPPY ANALYTICSの小川卓対談企画。
第9回のお相手は、小川卓主宰の提案型ウェブアナリスト育成講座第6期卒業生で株式会社吉和の森代表取締役の森和吉氏。全3回でお届けします。
※本対談は2021年5月に行われました。
全3回の2回目となる今回は、森氏が受講した提案型ウェブアナリスト育成講座について。受講で役立ったポイントや、受講後お仕事の獲得につながったポイントなどを伺いました。
進行役はエスファクトリーウェブディレクター兼HAPPY ANALYTICS 広報の井水朋子が務めます。
チームのワークで打ち解けた講座

小川さんの本を読んでいたということでしたが、他のセミナーも受けていたんですか?

1年くらい前から翔泳社主催のGoogleアナリティクス実践講座の基本操作編と分析&改善編を受けて、そのままの勢いで提案型ウェブアナリスト育成講座を受けたという感じなんですよ。

1回目はどうでした?

周りがめちゃくちゃできる人にみえて、緊張しましたね。

みんなそう言うんだよね(笑)

小川さんがメールで「最初はそう見えたとしてもだんだん慣れてきますよ」と伝えてくださっていたんですけど、本当にその通りだなと思いました。第1回にチームのワークがあって、すぐ打ち解けることができて楽しめましたね。

チームのワークというとコンセプトダイアグラムですよね。どうでした?

ひとり会社でコンセプトダイアグラムをやることはないなと思っていたんですよ。でも提案型ウェブアナリスト育成講座の中で実践でできたっていうのは大きかったですね。他のチームのコンセプトダイアグラムをみて楽しいな~!!と思って、本当に講座に通うのが楽しみだったんですよ。

なかなか楽しんでいたんですね。

講座の4日目のセグメントで、もう心が折れる瞬間というのがあるんだなと。

みんなセグメントで心が折れるよね(笑)

正直、一番勉強になったのもセグメントでした。セグメントで宿題が出るんですけど、どうしようも解けなくて、講座の動画を見られるので何回か見直して、それでなんとか提出して。

(笑)

5点満点中1.5点だったんですよ。小川さんのおまけで0.5点ついて、なんとか1.5点という。これはまずいな、どうしようかなと。一番勉強になったのは勉強になりましたけど、一番心が折れかけたところですね

大丈夫、みんな、そこは結構苦労しているからね。

森さんが講座のレビューをブログでも「さっぱり」と書いていましたよね。

いや~本当にですね、今まで自分はGoogleアナリティクスのダッシュボードしか見ていなかったんだなと。ページビューと売上を見ていて、でも深いところを全然見ていなかったんだなと。

自分で使わないとなかなか頭に入らないよね。

そういえば私のブログを見て興味を持ってくれた人が2人いたんですよ。それまでMBAを勉強していて時間ができたので提案型ウェブアナリスト育成講座を受けたいんですけどどうですか?とか前からやろうと思っていたんですけどどうですか?とか。実際応募したかはわからないですけどね。

すごいですね!
講座での収穫

コンセプトダイアグラムは楽しくて、一番の山が4回目のセグメントできて、その次の回でGoogleアナリティクスのタグマネージャーや設計を学べたのもプラスでした。タグマネージャーってなかなか本が出ていなくて勉強できたのはよかったですね。

たしかにそうですね。

第6回以降も毎回課題を出していくんですけど、他の講座と決定的に違うなと思ったのが、最後のレポート発表という大きなゴールのためにしているところでした。

仮説を出したり数字を出したり。

途中の課題をしながら、これは中間地点なんだなと気づけて楽しく学べましたね。

目的がわかるといいですよね。

何より普段交流することのない会社さんの発表を見られたのは大きな学びでしたね。

会社それぞれ、人それぞれで特徴が違うからね。

そういう意味ではとても面白かったです。

レポートの発表はどうでした?

私は9週目だったんですけど、緊張しましたね。他の方で40ページ以上作ってきた方もいて、どうしようと。中には「もう一回」という方もいるし、あとはコロナ禍ということで第9回の発表者の顔は見えるけど、他の人はオンラインで顔が見えないで緊張したというのもありますね。

でも森さんは一発で合格しましたよね。

それは事前にレビューしてもらって、指摘いただいた部分を直したからというのもありますね。とても丁寧にレビューしていただけてありがたかったです。しかもすぐ返ってきたんですよ。
レポートの書き方

レポートの書き方はどうでした?

それまでGoogleアナリティクスのレポートを出す時はキャプチャーをそのまま貼り付けていたんですけど、小川さんから必要な数字だけ抜き出して自分で表やグラフを作ったほうがいいよとアドバイスいただけて、それは今でも実践していますね。

情報を絞れるんですよね。

あとは、忙しい方でも見られるように最初の一枚目にサマリーを持ってきた方がいいなど、見せ方で勉強になったことは大きかったですね。

森さんは9回目で合格が決まっていたから、10回目は気が楽だったのでは?

そうですね(笑)

合格の割合はどんな感じでした?

私のチームは言ってみれば一勝二敗みたいな感じで、でもそのあと再提出して合格したので全員合格したようです。

全体では半数が再提出で、最終的に全員合格しました。この間、最後のひとりに卒業証書とピンバッジを直接渡しに行ってきましたよ。

レポート作成は大変でしたけど、周りのみなさんももっと大変な想いをしていたんだなと。

どうしても通常業務の重みが人によって違いますからね。

それはありますよ。
レポートの活用

森さんがレポートで分析したサイトは?

お客さんのサイトを分析しました。

そうそう、不動産のサイトでね。

通常業務の延長のような感じでできたんですね。

提案型ウェブアナリスト育成講座で作った分析レポートで提案をしながら営業して、他の案件にそのレポートを見せて分析の営業をしています。

すごい。フル活用ですね(笑)

提案型ウェブアナリスト育成講座で作った分析レポートと、SNSマネージャー上級で作った運用企画書の二つはもうそれで今のお仕事をいただいている感じですね。
一同:(笑)
ウェブ解析士とSNSマネージャー

森さんって、精力的に勉強していません?この間、SNSマネージャー上級のひとつ上のチーフを一緒に受講したんですけど、それがこの間の3月だったんですよ。提案型ウェブアナリスト育成講座を卒業したのも同じ3月ということなので、同時期とはすごいなと。

小川さんの講座を受けて勉強欲が高まったので、ウェブ解析士のマスターを受けることになりました。

お、受けるんですね。

提案型ウェブアナリスト育成講座同期の川谷さんがウェブ解析士マスターだったので、「結構苦労するよー」「提案型ウェブアナリスト育成講座の5倍大変」などなど話を聞いていたんですが、今回5月に受けることになりました。

私も一般社団法人ウェブ解析士協会の顧問をするにあたり、ウェブ解析士マスターを受けたんですけど、改善提案レポートを2種類、マクロレポートとミクロレポートを作りましたね。マクロレポートは提案型ウェブアナリスト育成講座でやったようなやつで、ミクロレポートはユーザーエクスプローラーのレポートを作るよね。

なるほど。

それとは別にウェブ解析士や上級ウェブ解析士の講座で教えられるようにならないといけないので、「このページの資料を教えてください」や「この用語の説明をしてください」というのは慣れていないと大変ですよね。あとはウェブ解析士協会のお作法があって、その通り覚えないといけないのがつらい。

私の知り合いの中にはウェブ解析士マスターで頓挫した方もいて、それを聞くと、どうかな~と。

一回で受かるといいね。私の時は12人が受けて合格したのは2、3割くらいでしたね。再提出もできますが。

結構厳しいですよね。

ウェブ解析士マスターのレポートは、匿名で提出して、それをウェブ解析士マスターが匿名で採点するんですよね。

一人で会社を作って仕事していると、誰かに何かを指摘してもらうことって減りますよね。

そういう意味ではいいですね。ウェブ解析士のマスターは4、5名が採点するので、それぞれの考えを持った人が色んな意見を出してくれます。正直、結局どれに合わせればいいんだっていうのはありました。ウェブ解析士お作法にのっとって作ったら、今度は「今後自分の型を持つとよいでしょう」と書かれたりしましたね(笑)
一同:(笑)

提案型ウェブアナリスト育成講座は小川さんが一人でレビューしてくださるのがとても勉強になりましたね。事前にレビューを出したら、すぐにフィードバックをくださって、どれだけ丁寧にしてくださったのかと思います。

結構容赦なく書いちゃいますからね。

でもムチではないんですよ。どういう風に改善すればいいかという道筋が見えるんですよ。

わりと優しい感じかもしれないね。怒るタイプでもないので。自分で表を作ってこういう風に見せるといいよと書いたこともありますよ(笑)
直近の提案型ウェブアナリスト育成講座6期を卒業した森さんに、講座のリアルな感想を伺いました。お仕事の実務に活かしているのが印象的でしたね。
第3回では、森さんと小川さんのアナリストとしての働き方を伺いました。
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吉和の森 森和吉 × HAPPY ANALYTICS 小川卓 対談 (3)
提案型ウェブアナリストが働き方についてざっくばらんに語る