提案型ウェブアナリスト育成講座の主催であり講師でもある小川卓と卒業生が対談するこの連載企画ですが、番外編ということで、スペシャルゲストを迎え、小川卓の素顔に迫ります。(全2回)
前半では小川卓が現在のようにウェブアナリストとして第一線で活躍するまでの経緯について詳しく伺いつつ、プライベートの素顔についても聞かせていただきました。
後編となる今回は、井水大輔が小川卓に登壇してもらった経緯やイベントコーディネート側からみた小川卓について話しつつ、小川卓のリソース配分の秘訣を伺いました。
登場人物紹介
前回に引き続き、業界第一線で活躍するウェブアナリスト・小川卓にも臆さずツッコミができるスペシャルゲストを迎え、4人の座談会スタイルでお届けします。
井水との出逢い
イミトモ:小川さんと井水の出逢いは、何年ころでしたっけ?
井水大輔:もともと小川さんがウェブ解析士協会で登壇して、とてもいいことを話してくれていたんですけど、全然集客できていなくて、イベントアンケートでも満足度が低くて、もったいないと思っていたんですよ。
え!?小川さんのセミナーといえば、満足度が高くて安定のセミナーなのに!?
当時のイベント全体の中でも、やはり小川さんのセミナーの満足度は高いほうだったんだけど、それでもなんでもっと高くだせないん!?っていう状況だったんですよ。
俺ならもっと高くだせるぜ、と?
それとアクセス解析については、(ウェブ解析士協会の)テキストを読み込むのもありだけど、まずは小川さんの話を聞けばいいじゃんって思っていたんですよ。
そう思ったのはどんなきっかけで?
当時(ウェブ解析士協会の)イベントを企画してどんな人に登壇してもらおうとか考えることがあったから、いろんな人の色んなセミナーを聞きにいったんですよ。そしたら私の基準ではっていう話ですけど、小川さんの話がダントツに本質的だったなと。だから分析に関しては「まず」小川さんの話を聞けばええやん?って思ってて。
小川さんとの出会いはやっぱり登壇?
その前に、海外のお菓子のサブスク案件があって、そこで何人か集まって改善案を出そうというので、清水誠さんや小川さんとか何人か集まった時があったんですよ。その時、いきなり英語で資料を作り始めて、なんだこの人は!すごい!と思った記憶がありますね。
そうそう、そんな案件あったよね。お菓子に釣られて行ったんだと思う(笑)
その後、ウェブ解析士何百人と集まる年に1回の大きなイベントの企画を考える時に、小川さんに登壇していただきましたね。
そうそう、ウェブ解析士会議に登壇したよね。
当時小川さんが書いたブログ:
あとは井水さんには提案型ウェブアナリスト育成講座にも1期生で受講してもらったよね。
もともとウェブ解析とかあんまり興味ないんですけど・・
こらこら、ウェブ解析士協会の理事でしょ!(というか、家では分析の話ばかりじゃんw)
あはは!私も顧問だけどね!
でも少し本当で、だからイベントのコーディネートも客観的にできるんだと思う。もしウェブ解析マニアみたいな人だったら、「GAのこのマニアックな機能がすごい!」みたいなことを押し出しちゃうんだと思うけど、私は「そうじゃない側」の気持ちもわかるのでもっとこういうアウトプットが必要だよねとか、こういう人がいた方が良いよねとか、バランスが取れるんだと思う。
そうそう、井水さんってそういうところが外交的だよね。前デジタル大臣の平井さんとおしゃべりとかしてたりしてたよね。よくわからないけど。
私もよくわからないんですけど、きっと井水がいたら適当にやってくれるだろうと思ってよくお声がけいただくのかなと(笑)。有名な方とご一緒する時でも忖度(そんたく)しすぎず、聴講者目線で進めると全体の満足度が上がるので、結果的に出演者の満足につながると知っているので・・。
そういうのはえらいなと思っていて、江尻さん・井水さんが元大臣と会ってデジタルの未来について語ったりするわけじゃん?私は面倒臭くなっちゃうから、えらいなって思うよ。
私も政治のこともWeb3もわからないけど、その人のプロフィールをバーってみて、「まぁ・・まぁ・・なんとか話せるかな」と(笑)
一同:(笑)
解析もそれでずっとやってきたんですけど、「これじゃまずいな」というのがあって、提案型ウェブアナリスト育成講座を受けました(笑)
なるほどね(笑)
提案型ウェブアナリスト育成講座の卒業課題は本来レポートですが、私にとってはCSS Niteでの登壇でした。でもなんとなく理解しているレベルでは人に伝えるって難しくて、小川さんに相談したら「こうこうこうで、こうでしょう。」と教えてもらえたんだけど、その言葉がいいんですよ。他の人と同じことを話していても、その言葉が磨かれているんですよ。それで無事登壇して、その年のCSS Niteのべストスピーカー賞次点をもらえて・・・。
提案型ウェブアナリスト育成講座を受講したら、CSS Niteの賞をとれたってすごくないですか?(笑)
講座のゴール地点にしよう!(笑)
レポートもそうですが、アウトプットによってインプットの質が変わるので、最後に学んだことを活かしたプレゼンをするのは本当に良いですね。
小川くんのソフトな表現がいいから、講座を受ける人は、技術はさておき、是非そういうところをパクってほしいよね。
(笑)
提案型ウェブアナリスト育成講座を受講する人は、遠慮なく聞いたほうがいいですよね。そしたら小川さんは応えてくれるので。受け身の人がいるともったいないなと。
実際に会って、しゃべったら影響が出る部分ってあると思うから、オフラインでやる意義があるよね。
これまでの受講生で、すごい受講生がいたなとか、印象的だったなとかあります?
みんなの特徴って本当にそれぞれ違って、資料をこんなに綺麗に作る人がいるんだとか、ここをこんなに深ぼるんだという人とか、本当に色んなタイプの人がいて、一点突破してくる人もいれば、プレゼンを会話調にしてくる人もいて、受講生のやり方を学んでいるよね。分析の内容自体は私が一番だなとは思っているけど、伝え方・見せ方などは学ばせてもらっているよね。
じゃぁ講座に来る人は、自分の強みを出してよと。
そうですね。アクセス解析は学びに来ればいいけど、他のことは臆せずに自分を出していただければなと。
100点を狙わず、他にリソース配分を
卓君が緊張しないのは、失敗しても何とも思わないからだよね。
大体どうにかなるじゃん?悪いことをしようとしているわけではないし、何かいいこと伝えようと思ってやっているうちは。
まぁそうですね。
でも、60%の努力で85点とれちゃう人ですからね。
うざい・・(笑)
一同:(笑)
逆に言い換えると、100点はとれないタイプなんだよね。
100点をとらなくていいと、思っているんじゃないですか?
そうそう85点でいいやって。15点を上げるために40%努力しないといけないじゃん?それだったら他のことに力をかけたほうがいいじゃんって思うんだよね。
力配分にも効率を求めているんですね。でも小川さんってアクセス解析の極致をいっているのでは?
私は極致はいっていないと思うもん。柳井さんとか他にも技術的にできる人はいっぱいいると思っていて。
柳井さんのTwitter @mrtec_y
私の特徴はアクセス解析に詳しいことだけど、私よりも詳しくて、100点を取りにいく人っているんだよね。でも、私はその人達よりも、今までの経験などから、情報発信の力を持っているんだと思う。だから自分は、本当に難しいところってわかっていないと思っていて、でも世の中の人が必要としているレベルのことは理解しているつもり。なので世の中のニーズと合うのかなと。私がやっているところは大勢の人が必要としているところだから、ウケがいいと。
ビジネス的に必要ですもんね。
難しいことに全く知的好奇心がないわけじゃないんだけど、500人の人に役立つよりも、5万人に役立ってほしいと思うからね。出来る、500人の人はすでに70点以上で、自ら100点を目指すんだよね。それよりかは今30点くらいの人が60点になる手伝いをしていきたいって思うんだよね。500人の人が100点とるのは自分でやるだけだから、俺の知ったこっちゃないと。
https://go.happyanalytics.co.jp/ga4
俺の知ったこっちゃないっていう言葉の使い方がすごいですね(笑)
最後の突き詰めるところは、周りがどうこうというより、本人の意思と好きという気持ちだと思っているので。
小川卓が会いたい人
皆さんがどこまで知っているかわかりませんが、小川卓は驚きの情のなさなので。
それでいて相手に不快感を与えない人当たりの良さがあるから、それがすごいですよね。
それは一番の才能だと思う。
人に興味がない人って、冷たかったり、当たりがソフトじゃなかったりすると思うんですけど、そういうのは一切ないですよね。言葉でキツイことを言っていたとしても、キツイことを言っている印象を与えないのがすごいなと。
人に興味ないからね、だから怒らないんだよね。この業界のあの人が嫌というのも一切ないし。
マジですか。会いたい人とかも、いないですか?
会いたい人!?
たとえばサッカーのメッシ選手とか?
会ってどうするの?何かいいことある?
!!
人に関心がある人は、相手からどう思われるとか気にするんだ。
それで自分の生き方が・・・みたいな?べつに自分の生き方は人に左右されないからな。
たとえばスポーツだと偉大な選手に出会って、選手になろうとかあるじゃないですか?
でもアクセス業界ってそういう業界じゃないじゃない?
一同:(笑)
僕が悪かったです(笑)
この記事を読む人は小川卓に関心があって読むのでは???
アクセス解析は自分でやるしかない。
って言いながら面倒見がいいからな・・・
小川さんは、特別なものはいらないから、美味しいものを食べて、インターネットがよくなればいいと。
そうだね。私にはアクセス解析っていう得意なことが見つかったから、それでインターネットを良くしていければなと。デザインができたらデザインがよかったかもしれないし、アプリを作れるというならアプリを作る方がよかったかもしれない。でも私の場合はそれがアクセス解析だったんですよね。
世の中の当たり前を良くしたいみたいな感じですか?
そうだね。
最近またWeb3とか新しい文脈が出て・・・
色んな新しいのがあるけど、興味は変わらないんだよね。興味が変わるならもうこの15年で変わっていると思っている、それがソーシャルかもしれないしアプリなのかもしれないけど、ずっと解析をやってきたっていうことは、解析が好きなんだろうね。周りをみると解析だけでなくて他のことも一緒にやっている人は結構いて、それはそれでいいと思っているんだけど、私はアクセス解析ほど興味が、今のところはわかないかな。
そうなんですね。
データをみて何かを改善していくっていうのが楽しいんだよね。会社の外部にいてとりやすいのがアクセスデータだったという話なわけで、会社の中にいたらその会社がとっているデータもあるわけでそういうデータを分析するのとか楽しいよね。アマゾンで働いていた時もアマゾンが持っている売上のデータを分析するとかは楽しかったね。
好きでそこまでつきつめているとはすごいですね。
だからこれだけ働いても嫌にならないんだろうね。
そうそう、井水さん何年か前か、小川さんは●●円稼がないとって言ってたじゃないですか。
そうですね、業界トッププレイヤーになっても●●円を稼げないのかって思うと、これから頑張ろうと思っている人は夢が持てないんですよね。
あの時は「無理、無理」って言ってたんだけど、今年はいきそうなんだ!
いいですね!夢が持てますね!
お金に興味ないからそこまで気にしてこなかったんだけど、やっぱり嬉しいよね。
それだけの価値を提供したということですからね。
最後に愛さんから一言
小川さんに直してほしいところって、あります?
ありすぎて1個だけ答えるのは難しい!
うそ~
LINEの返信はしてほしいですね。あとは、仕事の量はほどほどにって思います。こんなに永遠に働いているのって良くないと思うから、しっかり休んでほしいですね。
はい・・・
一同:(笑)
今回は提案型ウェブアナリスト育成講座の講師であり、業界の第一線で活躍する小川卓に伺いました。今回、初のパートナー同伴企画でしたが、小川が普段通りだったので、本当に自然体なのだなと思いました。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
この対談企画では、提案型ウェブアナリスト育成講座の紹介を最後にしているのですが、申し訳ありません、次回の提案型ウェブアナリスト育成講座オフライン版(2022年10月11日開講)の第10期生は定員に達したため応募を終了しました。
次回第11期に募集につきましては、SNSでお知らせしますのでお待ちください。
◇HAPPY ANALYTICS,Inc.のTwitterアカウント
https://twitter.com/happy_analytics
「第11期まで待てないよ!」という方は、オンライン版もありますので、ぜひのぞいてみてくださいね!
◇提案型ウェブアナリスト育成講座 オンライン講座
Google Analytics4について興味がある方はこちらもサイトのチェックもお忘れなく!
関連リンク