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【寄稿レポ】小川も登壇した「明日からウェブ解析~デジタルマーケの最新動向~」に参加しました!

【寄稿レポ】小川も登壇した「明日からウェブ解析~デジタルマーケの最新動向~」に参加しました!

こんにちは。フリーランスで、企業様の企画運営や保守、ウェブ関連のセミナー講師をしております師岡(もろおか)です。

さくらインターネットが運営する「TECH PLAY」主催のイベント「明日からウェブ解析~デジタルマーケの最新動向~」

techplay.jp

 本来は、2月に予定されていたセミナーでしたが、コロナの影響で5月11日に開催となりましたが、当日は165名が受講されていました。

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今回は、3名のセミナーです。

  1. 小川 卓さん
  2. 2020年のウェブ解析と施策はどうなっていくのか?
    ~ユーザー軸の解析進化と、改善のために取り組んでいくべきこと~

  3. 山田 明裕さん
  4. Search Consoleを活用したコンテンツ改善TIPS

  5. 窪田 望さん
  6. さようなら、まぐれ当たり。
    再現性高いマーケティングをするために必要なユーザー理解とは?

1.小川 卓さん 2020年のウェブ解析と施策はどうなっていくのか? ~ユーザー軸の解析進化と、改善のために取り組んでいくべきこと~

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私は、ウェブ解析関連でも仕事をしているので、どう変わるのかドキドキしながら聞いてました。

【2020年変化その1】セッションへの脱却 ユーザー軸での分析

 これから相手にしていくのは、訪問ではなく「人」である。

複数のデバイスを使っていたり、タブブラウザであったりとか、いろいろな概念の中で「セッション」というのは、あまり大切ではなくなってきている。(後ほど説明があります)と言われて、私自身、少しはセッション数を気にしていたので「えー」っと驚きました。

人単位で見るポイントと

・セッションでなく、ユーザー単位で分析を行う

・ユーザーに対して、施策を行う

・ツール環境も整っている

 ユーザーエクスプローラーで一人ひとりのデータを見る。

オススメpointは、

CVした人だけのデータを見る。CVした人たちは、何時何分にページをみて、どのタイミングで申し込みをしようと思ったか。以外に大切なのが、CVした後にどんな動きをしているのか?

ユーザーの事を知る、ユーザー単位でデータを知る事が重要です。

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■セッションのダメなところ

・訪問回数や検討状態、サイトの理解度合いによってユーザーの利用動向は変わる

・コンバージョン訪問時に下調べはすべて終わっている

・セッションの切れるタイミングが行動的に不自然

【2020年変化その2】ITP/3rd Party Cookie規制の流れとそれを意識したウェブ解析

・Safariは、他のブラウザと違う動作をする

・3rd Party Cookieによる影響は解析的

・プライバシーの影響で取得できる情報が減少している

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ITP以外とITPに分けましたが、ユーザーの新規の割合やリピートに影響が出てきます。

ですので、セグメントは、きちんと作っておいた方がよいです。

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Chromeのプライバシー対策やGoogle アナリティクスで取得出来なくなってきたデータについての話もありました。

分析側としては、取れるものだけでやっていくということは変わらない。サイト内の動きが追えれば、ある程度は何とかなる。

【2020年変化その3】分析や施策の自動化が進んでいく

こちらに関してもいくつかの具体的な事例が動画で紹介されていました。

こんな世界の中「どう変化に対応すればよいのか?」ウェブマーケティングに関わっていく上で、5つの力を伸ばす必要があります。

5つの力については、以下の記事をご覧ください!

analytics.hatenadiary.com

アナリティクスのツールが使えますではなく、データ設計、分析に足りえるようなデータを取得するなど。ただしこの部分は、アナリティクスとマーケターと開発と三位一体になってやらないといけないので、橋渡しするなどのコミュニケーション力が必要となります。

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知識や情報が本当に必要かを判断することが必要。すべて覚えることは、難しいです。

1人でやるのではなく、チームで出来るのであれば、チームで取り組んでいただいた方がよいです。

窪田さんが書かれた、書き起こし記事はこちら!

note.com

2.山田 明裕さん Search Consoleを活用したコンテンツ改善TIPS

山田 明裕さんの「Search Consoleを活用したコンテンツ改善TIPS 」セミナーが始まりました。 私は、「Search Consoleを活用した」したセミナーは、なかなか無いので楽しみにしていました。セミナーは、

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Search Consoleの画面を見せて、このサイトは何のサイトだと思いますか?からはじまります。機密のデータなので、かなりぼかしています。チャット機能をつかって、続々と回答がきていました。

「振袖 レンタル」「振袖 購入」

などキーワードに非常に特徴がありました。

回答は、振袖のレンタルと販売を行っている会社でした。

■改善のために注力するポイント 

注目すべき点は、掲載順位が低い(検索結果の順位が低い)けれども表示回数が多いキーワード。掲載順位は低いが、Googleは、「振袖のレンタルと販売を行っている会社」のサイトときちんと認識してくれています。

掲載順位の低い「振袖 購入」のキーワードでさらによいコンテンツを作るともっとよい見え方がしてくるのではないでしょうか。

こちらの会社のSearch Consoleをさらに深く見てみると、「総絞り振袖」とか、「辻ヶ花着物」などのキーワードが出てきます。これらは染めの技法です。最初の打ち手としては、こういった箇所を強化するという案が出てきました。

また上記のサイトに関して、地域を強化するための方法も紹介されました。

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コンテンツをどんなに充実させても、実店舗を持っているそれほど充実していないサイトには勝てません。店舗を持っているだけで、信用度は上がると感じます。

画像対策に関しても「altタグに店名等をしっかり入れる」「画像内にも店名を入れる事で覚えてもらえる可能性がある」という実践的なTIPSが紹介されていました。これは早速チャレンジしてみたいですね。

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「振袖」のサジェストキーワードすべてのデータを、カテゴライズして、マップにします。トップページは、このURLで「振袖」「振袖 購入」を狙います。(既存のコンテンツを当てはめていきます)

どこが足りていて、どこが足りていないか確認する事ができ、無いページは、新しいコンテンツをつくります。これを、すべてのキーワードでおこない、すべてのページが検索流入になる(SEO対策)ようにします。ノイローゼになりそうなので、あまりお勧めはしませんとの事でした(笑)

窪田さんが書かれた、書き起こし記事はこちら!

note.com

3.窪田 望さん さようなら、まぐれ当たり。再現性高いマーケティングをするために必要なユーザー理解とは?

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多くのウェブの施策は、「実際やってみたらうまくいった」でも、まぐれ当たりで再現性がなかった。じゃあ、どういう風にすれば再現性を高めていけるか

私は、会社のビジョンの紹介が非常に心に響きました。

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最近コロナがあり、オンラインになりました。

そのためビジョンの作成をしなおしました。「ウェブマーケティングを通じて、その先にいるユーザーが、生まれてきてよかった」という仕事ができたらいいなという風に思って、出来た新しいビジョンです。

■9割の経営者は数字に基づいた改善をしてほしいが、対応できるウェブ制作会社は1割しかありません。

なぜかというと「数字に基づいた改善」が重要なのは、だれしも理解しているものの、地道な改善は非常に大変です。

・仮説立案が大変

・統計の知識が必要

・ウェブ改善の専門家を雇うのが大変

・レポートづくりが大変

色々な大変な事があります。

↑こういう時に使うのがA/Bテスト。

伸びている会社は、A/Bテストを実施していることが多いです。

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上記の事を説明すると、「大きな改善をしないといけないですよね」と言われるのですが

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小さな改善をいっぱいすることの方が、大きな改善をすることよりも大事だ

これを証明するような事例がいくつか紹介されました。「ホットメールを開いた時に別タブで開くテスト」「検索エンジンの色を統制色と処理色でABテストした事例」などなど。どれも興味深いものばかりでした!

例えば以下の事例では

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何をしたら、良い結果になったでしょうか?

答え ドン

【難易度を簡単にした】

作り手は、難しい事=おもしろい と考えてしまうのですが、

すべてのユーザーは、必ず初心者から始まる

という原則を忘れてしまいがちです。

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<事例>Dropboxでチーム機能を使っていない時のエンプティーステート

・個人的に使っているよ

・社内では共有していないよ

というときは、画面は、下記のようになります。

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「Dropboxを仕事でも使いませんか?共有すると便利ですよ」と言っている画面になっています。

<クイズ>Gmailがやっている初期画面における工夫とは?

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答え ドン

【受信メールが0という状態を作らないようにした】

受信メールをひらいて一切メールがない状態を想像してみてください。

すごく悲しくなりますよね。

(俺 友達いないんだ・・・って感じの気持ちになったり)

Gmailは、最初に3通送ってくれます。

他にも購読課金の価格帯の見せ方を実験して「価格実験」などのデータも興味深かったです。相対性が大切という話は色々なシーンに利用に出来そうです。

そして特に印象に残ったのが「不便益」の話です。

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ページスピードって大事ですよね。もしページのスピードが遅いならば「改善しましょう」って言われると思います。

しかしこれは、あえて行列に並ばせる体験!すぐに使わせてくれません。

あなたは、アプリを使う前に962人が待っていますと表示する。

これだけ人気だから、すごいものなのじゃないのかなっていう風に感じてもらうための作戦です。インスタグラムで拡散されて流行っている事例です。

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不便益カード、ある意味マーケティングの手口になってきています。

新しいA/Bテストを考えるときに役立ててください。

Booking.comの事例

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・データを意見より重視する

ブッキングドットコムの取締役の名言があります。

「私はもしデータが正しいというならば、ピンクのヘッダーも受け入れる」

こんな文化を背骨(せぼね)で持っていました。

・実験を民主化する

実験というのは、コストがかかります。htmlとcssできれいでまとめられていれば、実験もしやすいですが、デザインがされ過ぎていれば、文字を変更するのにも工数がかかるとなると、実験ってやりづらいですよね。

・好奇心を育てましょう

自分たちの実験を新人でもできるよ。大幅に下がってしまった場合は、時間を制限して、その瞬間にやめさせるっていうことをやりました。そうすることによって好奇心を育てられます。

我々はA/Bテストをするときも、ウェブマーケティングをするときも小川さんが言っていた設計力が大事。

それはなぜか?

1セッションは誰かの人生

ウェブ解析はn数へのおもてなし

 

の原理原則を忘れてはいけません。

私たちの理念は、「生まれてきて、よかった」なのでA/Bテストをするときも、ウェブマーケティングをするときも忘れないでおきましょう。

感想

セミナーは、お一人30分前後のお時間でしたが、とても濃厚で色々な角度のお話が聞けて勉強になりました。

実は、このあと30分以上の質疑応答もありました。講演内容に関してより突っ込んだ質問や、2020年以降SEOがどう変わってくるか?施策を進める上でのポイントなど多岐に渡り役立つ情報も多かったです。

今後の開催も期待したいところですね!