【参加ルポ】小川卓さん主催・提案型ウェブアナリスト育成講座 第9回
こんにちは、株式会社S-FACTORYでウェブディレクター&コンサルタントをしています井水朋子です。「提案型ウェブアナリスト育成講座」に参加してきました。
2019年10月から始まった本講座も全10回のうち9回目。佳境に入っていますので、盛り上がっている現場からルポをお届けします。
目次
提案型ウェブアナリスト育成講座とは
早速ですが、「提案型ウェブアナリスト」という資格、初めて聞く方もいるのではないでしょうか。2018年に始まった資格で、なんと日本のウェブアナリスト最前線を走っている小川卓さんが講師も認定も行なっています。今回で第5期になるとのこと。
現役かつ最前線を走っているアナリストから学べるものは多そう!!ということで、期待が膨らみます。
講座の対象者は「アクセス解析ツールの使い方はわかるが、分析や改善に活かせない」という方。レポートや宿題をこなしながら全10回を無事完了すると、提案型ウェブアナリストの認定証がもらえます。
目指すゴールは小川卓、もとい、稼げるアナリスト。
この講座では、ビジネスで結果を出すために必要な「設計力」「仮説力」「分析力」「施策力」「提案力」を身に着けます。
アットホームに仕事の話ができる雰囲気
いざ会場へ。
さすが銀座アドレス。オシャレなCAFÉ&BARが1階に入っていました。
珈琲店に寄りたい衝動を抑えながら、エレベーターで2階へ行くと、なんとコーヒーの香りが!!
(アレ、いい香り。談笑の声が聞こえる)
スター〇ックスのような、リラックスした雰囲気です。
(あれ?会場間違えた?)
と思いながら中に入っていくと
小川さん「こんにちはー!」
大丈夫でした、合っていました!講座前のひととき、小川さんと受講生がリラックスして話していました。
そうです!
ウェブアナリスト育成講座は、小川さんと受講生の距離がとても近い!!
しかも、一階に入っている舘田珈琲焙煎所のコーヒーを淹れてあり、とってもいい香りです(笑)
この日はレポート発表の方がいたこともあり
「レポートは中身を削るのが一番大変でしたよ~!」
「分析しても、当たり前のことしか結論が出てこなくて焦ったよ~」
「朝4時にSlackが飛んできてビックリしたよ~」
思わず、フムフムと聞き耳を立ててしまいました(笑)
互いにNDA(秘密保持契約)を交わしているため、話題がとてもディープです。本音トークは、講座が始まってからも続きます。
改善提案レポートの発表&フィードバック
第9回となる本日のメインは、改善提案レポートの発表。
改善提案レポートとは、改善プロジェクトの成否が関わる重要なレポートです。サイトを分析し、改善提案をします。
今回発表のトップバッターとなった受講生Mさん「レポートを作っている時は、今までのことを色々思い出して集大成だなっていう感じでした」
というように、本講座の第1回~第8回で学んだことを実践してアウトプットする場です。認定には合否もあるので、Mさんだけでなく、受講生全員が緊張した雰囲気です。
発表はクライアントにするプレゼンする模擬形式。
聞き役は、クライアント側の人間として聞き、全員がフィードバックします。
途中の質問タイムも、具体的なところまで踏み出していました。
持ち時間は20分。
プレゼンをする側も、聞く側も、真剣な時間が始まりました。
プレゼンが終わり、しっかりと複数の施策を提案して要所要所で受講生一同から「おー」の声をもらっていたMさん「あー!解放されたー!」と心の声がダダ漏れでした(笑)
解放感の笑顔が素敵です!(笑)
その後のフィードバックタイムは、皆様から色んな質問や感想が出ていました。肯定的な意見が圧倒的に多めです。
小川さん「施策は、重要度と実現難易度も一緒に出すといいね」など具体的なアドバイスが出ていて、聞いているだけでも勉強になります。
受講生Bさん「デザイナー寄りの人に好まれそう」という感想が飛び出ていましたが、私も記憶に残るプレゼンになると思いました。
休憩をはさんで、二人目の発表にうつります。
二人目の発表者、Fさんのプレゼンです。
Fさんは、クライアントへの提案経験がないとのことでしたが、Googleアナリティクスだけでなく、都道府県別に気温要因を調べるために気象庁のデータを引用して果敢に分析をしていました。
小川さん「多角的に分析しているのが良かった」
受講生Bさん「僕にない発想でした。お客さんが知らない情報が価値になるので、面白い観点だなと思いました」
などの感想が出ていました。
他にも
小川さん「散布図は4象限になっていたほうがいいね」「結論はもっと目立つようにしよう」など、具体的なアドバイスが勉強になりました。
発表したFさん「この発表のために小川さんに3回くらい見てもらって、毎回7,8個のフィードバックを丁寧にしてもらいました。小川さんがくれた課題をクリアするごとに良くなった実感があったんですが、こうやって終えてみると皆さんからのフィードバックが刺さりました」
す、す、すごい!
フィードバックの数=レベルアップの数だとすると、レベルアップの曲が何回流れるんでしょう!!
小川さんのフィードバックをそんなに受けられるとは、とても貴重な経験になりますね。
受講生Iさんは「みんな、今までの講座の内容を活かしてすごいレポートを作っていました」「次回は自分、ヤバイ」と思いながら聞いていたそうです。
1粒で5度おいしい!
今回の受講生は、代理店やコンサルタントの方、自社でメディアを持っている方々でした。
当然、バックグラウンドとして持っている知識も違いますが、そんなメンバーで、発表&フィードバックがあるのは、とてもいい学びの場でした。
・発表者のレポートが勉強になり
・それに対して、クライアントがどう感じるかが勉強になり
・発表者へのフィードバックを考えることが勉強になり
・他の受講生のフィ―ドバックが勉強になり
・小川さんの評価を聞くことが勉強になり
1回の発表&フィードバックで5度も勉強になりました。現場にいる当事者だからこそ学べるものがありました。
提案型ウェブアナリスト育成講座のカリキュラム
ところで、本講座のカリキュラムは、DMAICプロセス(業務改善プロセス)に沿った形で進みます。全10回のうち9回目となる今日は、「DMA」の集大成となる改善提案レポートの発表がメインでした。
本日は「I~C」となる、「施策実行・振り返り」・「改善文化の継続」の講義もありました。
施策実行&振り返りの講義
講義では、小川さんが実際にビジネスで使用した12種類の運用レポートを例に出しながら
- 運用で大切なこと
- 作成の自動化(テクニック)
- クライアントがレポートを見ていない問題への対処
に触れていきます。
大手企業の有名サイトを手掛けてきた小川さんの話は説得力が段違い!
超多忙な経営者への情報共有時に行った話も、とても勉強になります。戦略的に「何を伝えるか」を考える姿勢が見事でした。
実際のレポート(ぼかしが入っているけど主項目はわかるもの)が12種類も紹介されて、それを見るだけでも勉強になりました。
受講生Iさん「会社でも今そういう取り組みをやっていて勉強になりました」とすぐに現場で活かせそうですね。
受講生Kさん「今はクライアント向けの運用レポート作りに追われているんですけど」自動化をしてみたいということでした。
改善文化を継続するための講義
さらに小川さんの講義は、アナリストあるある「PDCAが続かない問題」に続きます。
小川さん「どんな企業でもPDCAは止まります」
(えっ!!小川さんでもそうなの!?)
この言葉にほっとする人は、きっと私だけではないはず(笑)
PDCAが止まってしまう時の無力感は、辛いですよね~。分析スキルと組織を動かすスキルは別物です。でも、今日の講義では
1)プロセスや責任者の可視化
2)戦略カレンダー
3)サマリーシート・社内報
4)KPT振り返り
など解決するための仕組みを学びました。やはり具体的なレポートが10個ほど紹介されていました。
(す、すごい。やり抜いている!!)
と、感動でした。
小川さん「それでも、最後は人です!どんなにいい仕組を作ったとしても、一緒に走り続ける人が必要です。この講座に来ているということは、アナタがその人です。」
小川さんにそこまで言われたら、覚悟を決めるしかないなー(笑)
今日の講義は、ここでおしまい。
最終回となる次回は、残りメンバーの発表&フィードバックと卒業式です。
参加ルポを最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
最後に、実を言いますと、私と一緒に働いている夫が2018年第一期生の卒業生です。
当時、苦労(?) を共にした仲間とは、いまだに相談や質問をしながら続いているようで、一緒に学んだ仲間や質問できる相手がいるのは、正直うらやましく思っていました。今回このように参加させていただき、貴重な機会に感謝の気持ちでいっぱいです。受講生の方とも話ができて刺激をいただきました。ありがとうございました!
2020年5月スタートの第5期生を募集しています。詳細は株式会社HAPPY ANALYTICSのウェブサイトよりご覧ください。