秘書 工藤 麻里 × 小川卓 HAPPY ANALYTICS社内対談 (2)秘書としての働き方~経理・会社設立・サイト制作など~
読了予測:11分45秒
HAPPY ANALYTICSの小川卓対談企画。
第7回のお相手は、小川卓を裏で支える実力者・工藤麻里氏。全3回でお届けします。※本対談はオンラインで実施しました。
全3回となる2回目の今回は、小川卓の秘書として、経理・会社設立・サイト制作など幅広い業務をこなす工藤さんの働き方にせまりました。
対談のお相手
工藤 麻里
Kudo Mari
株式会社HAPPY ANALYTICSの秘書 兼 日本ビジネスプレスのシニアアナリスト 工藤 麻里(くどう まり)
2006年株式会社リクルートに新卒で入社。進学ネット(現・スタディサプリ進路)でシステム担当、webR25でメディアプロデュースを担当の後、退社して出産。2015年より小川卓の秘書になり、株式会社HAPPY ANALYTICSの設立前から幅広く活躍。2015年より日本ビジネスプレスグループのアナリスト・グロースハッカーを兼業。
進行役はエスファクトリーウェブディレクター兼HAPPY ANALYTICS 広報の井水朋子が務めます。
小川卓さんの秘書業務
最初はどうでした?覚えてます?
まったくストレスがなくてビックリしました。当時クラウドソーシングが出てきていましたけど、完全にオンラインで仕事が解決できなくて結局対面に、という話もよく聞いていて、そんな中、小川さんとは完全オンラインで全く会わないで進めていけちゃいましたね。3か月くらい経った時に弟子の飯村さんが「みんなで会いましょうよ」と言ってくれたので会いましたけど、それがなかったら、ずっと会わなかったんだろうと思います(笑)
お仕事の内容は?
メールの返信、カレンダー入力、請求書の送信から始まりました。言われたらなんでもするという感じで、依頼を楽しんでいました。その頃、温泉ソムリエとファイナンシャルプランナーの資格を持っていたので、小川さんの旅行先の温泉の候補を出して泉質を調べたりするのも楽しかったです。 自分が育児中で身動きが取れなくて夜間授乳で生活が不規則な中、何時にやってもいいのは助かりましたね。全くストレスなくてありがたかったですね(笑)
それでだんだんお仕事が増えていったんですね。
最初はメールやスケジュールしか頼んでなかったんですけど、まぁ大丈夫かなーと思って、メールも銀行口座もFacebookも・・全部任せちゃいましたね。株式会社HAPPY ANALYTICSが出来たのが2017年1月なんですけど、登記も全部工藤さんがしましたね。私は基本ノータッチで、最後の届け出だけ行ったのかな。
基本的に小川さんがひとりなので個人でも法人でもやることは変わらないんですけど、お金まわりをみていた時に、税金の都合上、法人にしたほうがいいとなり、小川さんが「うん、じゃぁお願い」と。
一同:(笑)
法務局に行って調べるのも楽しかったですね。士業の方を入れず自分でできそうならその方向で、という小川さんの意向があったので、最後の承認だけを司法書士さんにお願いして、基本は登記費用だけで自分で立ち上げましたね。
全部任せちゃった(笑)
普通、そういう専門家に任せますよね(笑)
井水さんの時はどういう風にしました?
知り合いの税理士さん経由で全部任せちゃいましたね。
そういえば税理士さんも工藤さんの紹介だったもんね。
どこでもいいよって言われて(笑)
ちなみに、その小川さんの「どこでもいいよ」とか、「どれでもいいよ」っていうのは、本当にいいんですか?
だってわからないもん。
本当にそれがありがたくて、こだわりがあるところないところが極端なんです。こだわらないところは本当にお任せしてくれるんですよ。
法人口座もどこでもいいしね(笑)
その自由度は助かりましたね。プロセスとか全部決められちゃうと、自分も疲れちゃうタイプなので、ある程度自由があって、自分で考えていいというのが良かったですね。
基本、slackのやり取りだよね。「おねがい~」みたいにフワッと。
フワッとなんですけど、依頼は的確なんですよ。権限もすべて付与されているし、壁がない状態になっているんで。
やましいことはないしね(笑) さすがに不倫していたらメールはちょっととかなるかもしれないけど(笑)
一同:(笑)
なんにもない・・・(笑)
リクルートのところでおっしゃっていた自分で考えて提案する仕事というのができるようになったんですね。
そうですね、あとは小さな会社だと、法務とか経理とかウェブサイト作ったりとか、色んなことができるのもいいですね。 年の初めに小川さんと弟子の飯村さんと小川さんの奥さんで集まって「今年何しよっか?」みたいな企画を小川さんのお宅でしています。ふんわり考えるところから始まって、それで提案型ウェブアナリスト育成講座やオンライン講座も始まりましたね。
講座は誰の発案だったんですか?
誰でしょうね。小川さんの手伝っている会社さんでうまくっているところがあって、それをやってみようかっていう話もあって。。。
飯村君に誰?って聞いたら、きっと俺って言うかな(笑)
一同:(笑)
飯村さんはCMO(Chief Marketing Officer)なのですが、Monetizing(マネタイズ)オフィサーという感じで小川さんの稼働時間に依存せず売上をスケールしていくことを考えています。
私と工藤さんは性格はのんびりふわっとな感じであまりお金稼ぎしなくていいか~みたいな感じなんだけど、飯村君は「何を言っているんですか、お金稼ぎましょうよ」というタイプなんですよね。 それがある意味バランスとしては良いのかなと思っていますね。彼のおかげで伸びた部分があったり、チャレンジを持ってきてくれたというのもありますので、また別の機会にインタビューしていただきたいですね。
工藤さんは小川さんと書籍も書いていますよね?
小川さんにはたくさんの書籍の依頼が来るのですが、時間がないからという理由で断られている状況でした。飯村さんと「もったいない!」という意見で一致し、小川さんが「みんな(弟子の飯村と秘書の工藤)が手伝うならやる!」ということで手伝うことになりました。
・「やりたいこと」からパッと引ける Google アナリティクス 分析・改善のすべてがわかる本(小川卓著/ソーテック社/2017年8月)※こちらは150ページ程度草稿を執筆
・「Googleオプティマイズによるウェブテストの教科書」(共著/マイナビ出版/2018年11月)
・「いちばんやさしいGoogle アナリティクス入門教室」(小川卓・工藤麻里 共著/ソーテック社/2019年4月)※2020年4月に第2版
書籍の仕事は重圧でとっても大変なのですが、書いたことが次のキャリアにつながっているので、小川さんには本当に感謝しています。それに、秘書に書かせる勇気にも敬服しています(笑)
ところで、工藤さん、秘書の仕事でやりづらいことはなかった?
うーん。
オガワむかつく~!とか?(笑)
それは全くないですね!リクルートを長く働いてちょっと疲れていた頃があったので、小川さんがフロントに立ってくださって、私は裏でできたから助かりましたね。小川フィルターがかかっているので、なぜかみんな優しくて穏やかでいい人ばかりなんですよね。それが普通の会社と違うところかもしれませんね。
営業目標もないしね。
飯村さんが予言のように1月に言う金額があって、なんとなくそこに着地するっていう謎の現象があるんですよ。
私は無理じゃない?って言うんだけど、大体そういう金額になるんですよ。
そして飯村さんが「ね、言ったでしょ」とドヤるってね(笑)
なんと!お金の神様みたいですね?(笑)
工藤さんや飯村君がきて、インフラが大分整いましたね~。さらにスタッフさんも増えていったんですよね。
スタッフ増員
スタッフを増やそうとなった背景としては、オフラインの講座や無料相談会に対応できるのが私だけで替えがいないっていう問題があったのと、今年の4月に娘が小学生になるタイミングで私が東京を離れようかなという計画があったのと、あとは広報まわりなど手がまわらない部分があったので、数年前から秘書2号を募集しようかという話はあったんですよね。
工藤さんがすることが増えすぎちゃったんだよね。
日本ビジネスプレスの仕事も忙しくなってきてしまって、なかなか回らなくなってきてしまっていましたね。
それでまたFacebookで募集をかけようとなって、ペライチでページを作って募集をかけて、そこで井水さんにも来てもらったんですよね。
そうですね。
井水さんはなんで申し込んだの?
私も工藤さんと同じところがあって、出産・育児を経験して、フロントに立つのがイヤだったというのがあって。
ちょと意外ですね~
もともとフロントに立つのが好きなタイプではあるんですけど、子育て期間って結構やっつけられるじゃないですか。例えば、夜泣きで寝られませんでした、それでも朝から打ち合わせが入っていたらベストなパフォーマンスを出せるかってなったときに出せないっていうのがイヤだったんですよね。
夫と一緒に会社をしているので、夫にフロントに立ってもらっていたんですけど、それだけだと世界が狭くなってしまうので、ちょっと良くない状態だなという時でした。 当時は小川さんの本を読んで勉強させてもらっていたんですけど、直接お話したことはなかったんですよね。
旦那さんと仕事をしてもらっていましたよね。
夫がイベント登壇を小川さんに依頼したことが何回かあって、ある程度関係があったんですよね。私自身も前から小川さんの書籍で勉強させてもらっていたので、夫婦ともどもリスペクトしている感じです。だからFacebookの募集を見つけてすぐに連絡したと思います。
そうそう、早かったよね!
その募集も1日くらいでうまりましたよね?
7、8人きて・・
落とすのは可愛そうだからと、24時間経たずに閉じましたね。
結局、全員と面接して、全員採用しましたね。
あれは、驚きましたね~。
今あの全員がやってくれているわけではないけどね。
出産するので休みますとか、今は副業NGになったので止めますとか。
働きたい人が働いてくれればいいやと思って、とりあえず全員と(笑)
すごいですよね、私も面喰いました(笑) そんな中で工藤さんが手厚いサポートをしてくださって、なにか迷った時には工藤さんに聞くっていう窓口をしてくださって、安心できましたね。
本当はもっと手厚くサポートしようかなと思っていたんですけど、自分もバタバタして思っていたよりはできなくて。それでもみなさんすごい人たちだから勝手に走り出してくださいました。
企画も出してくれたりしてね。
それぞれの環境で活躍している人ばかりで、「何すればいいですか?」という質問がなく、「やっておきました」とか「これやりたいけど、これだけ教えて」と的確に質問されて、さすがだなと。これからはスタッフにおんぶにだっこで行こうと思いました(笑)
工藤さんも大分楽になったよね。
提案型ウェブアナリストの対面型講座も、冨樫さん、花輪さん・福田さんのご活躍でも全く関与せず完璧に運営されているし、福田さんにメルマガの入稿もしていただき、広報の井水さんや師岡さんもすごく活躍されています。施策掲示板も石垣さん(育休中)のおかげでリリースできました。ありがたいですね。
こっちから強制することもなくて、やりたい時にやってもらればいいなと思っていて。
最初はみなさん一律で記事を書くっていう仕事をされていたんですけど、だんだんそれぞれのカラーが出てきた感じですね。
記事はコロナの影響で直接来ていただくのが、難しくなってきてしまったので、いったん休止中ですね。今は、みんなそれぞれ特徴を活かしたお仕事をしていただいています。。
福田さんみたいに提案型ウェブアナリスト育成講座の卒業生で、分析もしたいっていう方もいれば、本業もあるから時間がある時にやりたいっていう方もいて、小川さんのゆるい感じがでていますよね。
今までチームをマネジメントされた経験ってあるんですか?
全然ないよ。工藤さんは?
私も全然。後輩育成もそんなに向いていなくて。。
だから社員で雇っていないわけで。
私もスタッフの一員なので、一員として思うのは、すごく放牧されている感があって、柵があって安全を守られつつ、心地よい感じで働かせてもらっていますね。
工藤さんが入った時もそんな感じだったんだよね。
放牧されていましたね(笑) 実際、失敗した時や、やらかしてしまった時もあったんですけど、最後は小川さんが謝ってくれましたね。
しょうがないしね、人間だから失敗するもん。
「いわゆる会社」っぽい組織ではないんですけど、それがHAPPY ANALYTICSの色ですよね
というわけで、HAPPY ANALYTICS社の秘書・工藤さんの働き方についてお話ししました。明日公開の第3回は、工藤さんからみた小川卓の働き方について、また工藤さんが今週からどのような活動していくのかについて話しました。お楽しみに!
続きを読む >
秘書 工藤 麻里 × 小川卓 HAPPY ANALYTICS社内対談 (3)
小川卓の働き方と工藤さんの大学院進学