【寄稿】ウェブサイトの編集・ライター養成講座(グーグルアナリティクスの読み解き方)に参加してきました。
こんにちは!
アパレル、旅行、不動産を軸にWebアナリスト として活動している花輪(はなわ)です。
2020年1月11日に宣伝会議の「編集・ライター養成講座 総合コース」で開催された、「グーグルアナリティクスの読み解き方」の回に参加してきました。100名以上が参加している人気の講座シリーズです。
今回の講座は、記事やコンテンツの分析や改善方法についてのコツを教えていただきましたので、可能な限り参加した内容を紹介します。
講座の講師は、Webアナリストとしてご活躍されている小川卓先生です。
本日のテーマは、ウェブサイトの「コンテンツや記事におけるグーグルアナリティクスの読み解き方」です。
ポイントは大きく分けて3つあります。
1.コンテンツを評価する方法
2.Googleアナリティクスの活用
3.記事のSEOについての考え方
こちらのポイントについて、順番にご紹介していきます。
目次
1.コンテンツを評価する方法
評価するために大切な考え方があります。それは、良いコンテンツの条件を知り、コンテンツの評価を数値で見られるようになることです。
コンテンツを作ったのは良いけど、評価は多数決で決めている、分析ツールを導入したけど、どの数値をみたら良いかわからないなど困ったりすることがあるのではないでしょうか。
良いコンテンツの条件とは、「ビジネスとっての価値があること」&「ユーザーにとっての価値があること」です。
ビジネスにとっての価値とは、コンテンツを掲載する会社にとって有益であること。つまり、会員登録や商品の購入、資料のダウンロードにつながったということです。次に、ユーザー(コンテンツの読み手)にとっての価値とは、コンテンツを閲覧した結果、極論ですが人生変わりました。ダイエットに取り組もうと思った。などユーザーに有益な情報を与えることができたということです。
ビジネスにとっての価値を数値で見るためには、4つの力で評価を行います。
ユーザーにとっての価値を数値で見るためには、ユーザー視点のKPIで評価を行います。
4つの力について
各項目の詳しい分析方法は、後ほど紹介しますが、4つの力でビジネスの評価をみるということです。
ユーザー視点のKPIについて
KPIとは、Key Performance Indicatorの略です。
ユーザー視点とは、作ったコンテンツを読んだユーザーに対して、どのような価値を提供できたのか?どうなって欲しいのか?ということです。
例えば、コンテンツを読んだユーザーが、とても役立つ情報だった。何かをやってみようと思った。飲み会のネタでお話しようと思った。といった内容が含まれていることが必要です。
評価するための数値は、ユーザー数 OR ユーザー比率です。何人に影響を与えられたのかが把握できるためです。また、記事内容によっても変わってきますが、シェアした人数、定期的に閲覧してくれる人(ファン)なども見ます。
それでは、実際にGoogleアナリティクスで、どのように見れば良いかを紹介します。
2.Googleアナリティクスの活用
今は大半の企業の方々がGoogleアナリティクスを導入しています。
なぜ利用しているかというと3つの理由があります。
①無料。
導入のハードルが低い。有料の場合、導入する価値試算などがあり、稟議をあげたりと手間がかかります。
②Googleが提供していて、高機能。
③情報が充実している
それでは、4つの力について、説明していきます。
集客力:該当ページがどれくらい読まれているか。
サイトに訪問、流入してきた数で、多いほど、多くの人にとってニーズがあることになります。
閲覧力:該当ページがどれくらい読まれているのか
平均ページ滞在時間。このページに平均どのくらいいたのか。どの記事が長く読まれていた記事なのか。記事の文字数と滞在時間を比較して読みやすい構成になっているかチェックします。また読了率なども確認します。
誘導力:該当ページからどれくらい離脱しないか
直帰率は、サイト外から入ってきて、そのままサイト外に出て行った。離脱率は、そのページが最後で、サイト外に出て行った。という違いに注意してください。どちらにせよ、低ければ良く。高ければ悪い。です。
成果:ページを経由して成果にどれうらいたどり着いているか(成果への貢献度合い)
事前に設定が必要です。直接売り上げにつながるもの(資料ダウンロード、商品などの購入、会社へのお問い合わせ、会員登録)です。コンバージョンと合わせてみると、よく見られているけど、成果にまでつながらない、つながった記事が把握できます。
Googleアナリティクスは、分析するための指標がいくつもあり、私も初めはどれから見たら良いのか、また自分の見たい指標から見るなど、流れに沿った見方ができていませんでした。
まずは集客からみて順番に成果までつなげるという流れの分析をしていくことが重要だと感じました。
講義の中では具体的なTIPSや2つのページを見てどちらのページの方が閲覧力や誘導力が高いか?というワークなども行われました。
次に、良いコンテンツはどのようなキーワードで流入してくるのか?また、コンテンツを作成する上で、決めたキーワード以外でどのような点を考慮すれば良いのかをご紹介します。
3.SEOについての考え方
検索エンジンからの流入を意識する場合、キーワードに基づいたコンテンツ拡充を行うことがポイントです。狙うべきキーワードを洗い出し、関連キーワードを整理します。
SEOをしっかり行えばコンテンツへの検索数が増え、広告費での集客比率が減り、コスト減といったメリットがあります。デメリットとしては、検索数を増やすために中長期的な時間がかかります。
SEOは短期的に効果をあげるというより、計画をもって中長期的に行っていくことが大切になります。
対策するキーワードは、以下2つを意識して行います。
・検索数が多くて、自社の順位が低いワードを優先
・サイトの成果につながりやすいキーワードであることも大切
そこで、自社サイトの検索の効果を測定したり、エラーを発見したりするツールが「サーチコンソール」です。
自社に検索順位が何位で、どのようなキーワードで入ってきているかも詳しく把握できます。
サーチコンソールを使って「流入が多くて順位が低い」かつ「自社サイトに関連するキーワードをピックアップしましょう(種キーワード)」、その後に関連するキーワード(サジェストキーワード)を見つけていきます。
サジェストキーワードはツール等を利用して発見してみるとよいでしょう。
集客を増やす方法は、基本的には検索順位をあげることが必要です。検索順位を上げれば、クリックが増え集客につながるためです。しかし、検索順位を上げるとどの程度リ流入が増えるのかというと、例えばモバイルの場合、検索順位が10位と3位を比較すると、クリック数の桁が一つ増えます。
キーワード検索する人のユーザーニーズについても把握しておかないと良いコンテンツ記事は書けません。キーワードごとにどの、ユーザーニーズを満たすものなのかを整理した上でコンテンツを検討しましょう。
Know(知りたい)
ニーズは、「早く・正しく・詳しく知りたい」となります。例えば、「KPIとは」というキーワードに対して作成するコンテンツは「Key Performance Indicator」がはじめに記載されていることです。また詳細としては、KGIとKPIの関係や実際の事例などがあるとよいでしょう。
Go(行きたい)
ニーズは、「安く・賢く・ストレスなく移動したい」となります。講座では「成田空港から羽田空港への移動」を例に考え方が紹介されました。
Do(実行したい)
ニーズは、「ラクしたい・失敗したくない・継続したい」となります。実行をする上で色々な課題に対しての解決案を提示することが重要になります。習い事やプログラミングの習得などもここに該当するでしょう。
Buy(買いたい)
ニーズは、「失敗したくない・得したい・○○から買いたい」となります。家電製品や化粧品の購入なんかをイメージすると分かりやすいかなと。
まとめ
コンテンツは作って終わりではなく、リライト・改善がとても大切です。意外と過去に書いてあるものが上位に掲載されていることもあります。重要なのは、地層(良いコンテンツ記事)を作っていくことです。
最新の記事、昔の記事という分け方では無く、バズる記事、コンスタントに見られる記事という記事のパターンに対して、どちらの記事を作成しているのかを意識しながら作成することが大変重要です。
参加した感想
こちらで全てのことは紹介できませんが、講座はポイントごとに事例や先生が実際にツールを触りながらの説明があり、伝え方はとても工夫がされていて、すごく理解しやすい講座内容となっています。
他の講座も受けようかと思っております。参加させていただき、ありがとうございました。
解析以外にも編集・ライター養成講座では30名を超える講師から学べる非常に豪華な講座となっています。興味がありましたらぜひ宣伝会議の講座をチェックしてみてください!