Update cookies preferences 【寄稿】リアルタイムで「小川卓の本気な9個の改善案」―SchooのテキストメディアをLIVE分析【第2回】 | 株式会社HAPPY ANALYTICS

【寄稿】リアルタイムで「小川卓の本気な9個の改善案」―SchooのテキストメディアをLIVE分析【第2回】

【寄稿】リアルタイムで「小川卓の本気な9個の改善案」―SchooのテキストメディアをLIVE分析【第2回】

最初に言ってしまうと、今回の講義ではなんと「小川卓の本気な9個の改善案」のクライアントへの提案風景をリアルタイムに見ることができます!(最初にハードル上げておきます!)

「SchooのテキストメディアをLIVE分析」は小川卓が「PENCIL」という実在するメディアサイトに関して、ヒアリングから改善提案、実施、振り返りまでを、生放送でリアルタイムにやってしまおう!という業界の方には非常に興味深いであろう講義です。

今回は第2回「サイト内の改善」です。

* 当日はLIVE配信を行っておりましたが、現在Schooさんのサイト上で録画授業として公開されています。

schoo.jp

ウェブ解析の第一線を走る小川卓の実際のコンサルティング風景をリアルタイムで見られるのはこの講座だけかも!?

今回は小川卓の弟子(と勝手に自称する)福田が個人的な質問も含めて「SchooのテキストメディアをLIVE分析 第2回」を受講します。

それではいってみましょう!

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講座の概要と前回の簡単な振り返り

■講義のプラットフォーム:

Schoo – 大人たちがずっと学び続ける生放送コミュニティ

受講生が画面の前で「着席」してリアルタイムで講義を聴くことができます。

コメントももちろんリアルタイムなので、

「蝶ネクタイを期待していました。」

「今日も背景込みで可愛いですね!」

といった小川卓いじりを聞いて一人で笑っていました微笑ましい光景もSchooの魅力ですね。

■分析対象サイト:Schoo PENCIL

Schooが運営するオウンドメディアです。

(ぜひ実際のサイトを見ながら読み進めてください!)

pencil.schoo.jp

〇クライアント

古瀬さん 株式会社Schoo 取締役COO(小川卓のリクルート時代の上司)

青野さん 株式会社Schoo マーケティングユニット(PENCILのディレクション・グロース担当)

このLIVE分析ではコンサル側の小川卓と、クライアントの取締役やディレクターとの対話で進行していきます。提案に対するクライアントからのリアルな質問や、小川卓の話の持って行き方などが生々しく見られるので、「自分だったらどうしていたかな」と考えながら受講していました。

今回は第2回の「サイト内の改善」ですが、第1回では「サイトに関するヒアリング」を行っています。

詳細は「スクーのオンライン授業を受講してみました!「SchooのテキストメディアをLIVE分析【第1回】」」をご覧ください。

集計&分析結果の共有

第1回のヒアリングをもとに、小川卓が実際にGoogle Analyticsなどを使ってPENCILのサイトを分析し、プレゼン資料を作成してきています。

序盤に受講生から

「本気の改善提案」

「プレゼンテクニックにも注目してください!」

といったコメントもあり、わが師、小川卓にどんどん生放送のプレッシャーがかけられていきます。卓ちゃん頑張って!!

(ちなみにですがこれリアルガチでやっているそうです。Google Analyticsの画面には日時なども表示されているので、ごまかしが効かないですね。。)

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小川卓が分析で実際に使った項目は?

今回の改善提案に先立って、小川卓が実際に分析をして気づきを得たデータは以下のものでした。

・訪問者数の推移

・流入元の推移

・デバイス別推移、PC増加理由

・TOPページの離脱率

・新規とリピーター推移

・人気キーワード

・上位ページ

・記事のスクロール率、デバイス別のスクロール率

もちろん、そのサイトや目標などによって見るべき数字は変わってきますが、実際に分析のときに小川卓がどのようなデータを使っているのかを垣間見ることができました。

分析結果の解説とプレゼン

上記で挙げた分析結果の中から、いくつかピックアップして見ていきましょう。

流入元の推移、デバイス別推移

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「流入元の推移」と「デバイス別推移」から、直近一か月の「PCからのDirect(直接)流入」が増加していることがわかりました。

まだ施策を実施していないのでこれは小川卓の成果ではなく、Schooさん自社での施策の成果ですが、素晴らしいですね!また、アナリストとして自分の成果を確認するために、施策実施前の数字をしっかりと理解しておくことの重要性を感じました。

PENCILの大きな目的は「認知の向上」であり、これらの流入は新規ユーザーの割合が明らかに低いため、今後はOrganic(自然検索)流入数を増やしていきたいですね、というところに持っていきました。

また、これに伴って新たに発生した課題についても解説しており、後に改善提案に盛り込んでいます。

ここで、受講生を代表しての疑問ですが、「同じドメインであるSchoo本サイトからの流入がDirectに分類されていた」とのことですが、どうしてこのようなことが起こるのでしょうか?また、どのようにそれを確認・解消すればよいのでしょうか?

小川さん!補足解説願います!

「こちらに関しては、同じドメインではあるものの別サイトのため、Google アナリティクスのプロパティ(計測単位)が違います。この場合はschooからpencilに入ってくる際に広告パラメータを付けておくことで分類し、見やすくするのが良いでしょう。」

上位ページ

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PV(ページ閲覧数)が多い各記事の数字が提示されています。

情報量は非常に多いのですが、とても見やすく小川卓独自のまとめ方が見られて参考になります。

・ページビュー数

・滞在秒数

・離脱率

・クリック率

・スクロール率

これらの数字からたくさんの気づきが得られたそうです。

「どんな記事が人気なのか」

「PVが多いが、クリックに繋がらないページ」

「PVが少ないが、クリックに非常に貢献しているページ」

「クリック率とスクロールには相関を確認してみよう」

などなど

スクロール率や読了率をGoogle Analyticsで取得する方法については、こちらの記事で解説しています

blog.hatenablog.com

(かつて私もこの記事を参考にしてスクロール率を導入しました。)

 ここからさらにスクロール率を深堀りして話が行われていました。もちろん改善提案ではこれらスクロール率や回遊率を上げるための施策も盛り込まれています。

分析結果を聞いてのクライアントの反応

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古瀬さん 「離脱率が低いというお話について、流入元によって離脱率は変わると思うのですがいかがでしょうか?」

小川卓  「流入元によって記事に期待することが変わると思います。これをもうちょっと細かく分析するためには、流入元ごとに直帰率と離脱率を見ていきます。

そこで流入元ごとで大きく変わらない場合は記事自体を改善、流入元ごとで大きく変わる場合には流入元の方を改善する、ということになります。」

古瀬さん 「離脱率や直帰率はどれくらいの数字を目安に良い・悪いを考えれば良いのでしょうか?」

小川卓  「メディアサイトでは、ユーザーはその記事を読みに来ているので、どうしても離脱率や直帰率が高くなります。私は直帰率が約80%くらいが平均と考えているので、それよりも高い記事には改善の余地がある、と思っています。」

各指標の目安を知っておくのは分析・改善を進めるにあたって重要な事ですね!

ここで再び受講生を代表して質問を。

メディアサイトの離脱率の目安については「平均が80%から~~%」の部分の音が途切れてしまっており、上限の目安が聞き取れませんでした。

また、コーポレートサイト、ECサイトなど他のジャンルのサイトについても目安となる離脱率が知りたいです。

小川さん!補足解説願います!

サイトの規模や集客状況によって大きく変わるので具体的な目安的なものはないのですが、50%を超えていたら改善の余地があるというお話をさせていただいております。

改善案

小川卓の「本気の9つの改善案」は以下になります。

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クライアントとのディスカッションを円滑に、効率的に進めるためにも一枚のスライドに施策の一覧とその優先度や難易度がまとめられているのはとても便利ですね!

ここでもいくつかピックアップしてみましょう

分析結果の解説とプレゼンテーション 

学びのエッセンス改修

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記事の最初に「学びのエッセンス」という項目がありますが、これが実際は「エッセンス」ではなく「目次」になっており、ユーザーが期待するものになっていない、という課題です。ここでのスクロール率の離脱が多いのも分析から見えました。

小川卓から

  • 実際にエッセンスに書き換える
  • クリックできる「目次」に変更する

という改善提案がされました。

この施策に対しては小川卓とクライアントとの非常にリアルなディスカッションが繰り広げられていました。

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青野さん 「スクロール率を上げる、という目的を考えた時に「目次」と「エッセンス」のどちらが良いんですかね?」

小川卓  「なかなか結論が出ないことだと思うので、わがままを言えばABテストをするのが理想ですね。」

古瀬さん 「そうですね。今後のフォーマットになっていく部分なので、ひとつずつ積み上げて一番成功に近い形で型を作ってやっていきたいです。」

本文最後に誘導 

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記事ページの下の方に関連記事へのリンクを貼りつけることは多いと思いますが、それを一工夫しよう、という提案です。

具体的には現在は記事が終わって、ソーシャルボタンなどがあるさらに下の部分に関連記事が表示されていますが、そうではなく、ソーシャルボタン等の上側、つまり記事本文のすぐ下に関連記事を表示させよう、ということです。

これは小川卓が別のサイトで過去に実施したところ、関連記事のクリック率がなんと!!

 1.5% -> 7%

 に改善したらしいです!

もの凄い説得力だ。。。これにはクライアントも大賛成となりました。

キーワード等から見えた記事3案 

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小川卓がPENCILをGooglerアナリティクスとサーチコンソールで分析していく中で見えてきた、成果の出そうな記事案を提示しています。

拡散力を上げるために「講師の集客を利用」というのはシンプルなようで、とても強力そうですね!

さいごに

小川卓は「施策を複数提案したあとに、クライアントに実施する施策を選んでもらうことで、クライアントの納得感もあるし施策の実施確立の向上に繋がる」と言います。

その言葉どおり最後に施策一覧を見ながら、クライアントに特に実施したい施策を確認します。

古瀬さん 「本文の最後に参考記事を入れる、というのはぜひやりたいです。あと、PCの方での横幅の改善もやりたいですね!」

青野さん 「タイトルと見出しは一致させた方が良いのかな、と思いました。」

中田さん(受講生代表) 「私も検索するときに、サイト名の下の説明の部分を参考にするので、そこを改善してほしいです。」

確かに、この流れで話を進めるとクライアントとしても、

納得して自主的に実施する施策を選んだ -> 自分で決めたからにはやらなければ!

という思考プロセスになりそうな気がします。

実際に自分がコンサルするときにも意識していきたいテクニックだと思いました。

そしてついに次回、第3回は施策を実施した後の結果発表です!

小川さんプレッシャー受けてるだろうなぁ。。。もしも次回の講義がなくなった場合は心中を察してあげてくださいw いやいや、恐らく結果を出してくれることでしょう!!

それでは次回、結果発表と小川卓の「どや顔」に期待しましょう!!

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(1時間とはとても思えないほど濃密な内容だったため全てを紹介できませんでした。実際に小川卓が提案している光景も見られるのでSchooで講義動画をご覧になることをおすすめします!)

schoo.jp