Update cookies preferences 【視聴レポ】大切なのは思考のプロセス!今すぐシェアしたい、データ分析に向き合う姿勢について/ 小川さんのSchoo講座第2回 | 株式会社HAPPY ANALYTICS

【視聴レポ】大切なのは思考のプロセス!今すぐシェアしたい、データ分析に向き合う姿勢について/ 小川さんのSchoo講座第2回

【視聴レポ】大切なのは思考のプロセス!今すぐシェアしたい、データ分析に向き合う姿勢について/ 小川さんのSchoo講座第2回

こんにちは、総合広告代理店でプランナー時々セールスとして勤務する杜下です。日々の業務の中ではなかなかウェブ解析の思考の整理やアップデートが難しいため、小川さんのオンライン講座に参加しました。

 

実践的な講義で今すぐ使える思考もあったので、備忘録を兼ねてポイントをまとめました!

 

講義名:

提案成功率を上げるデータ分析と活用 2回目(全3回)

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内容:

2回目の本講座では、『精度の高い改善案を出すために、実際にどんなことをやればいいのか?』について、データを見て出た気づきを利用するプロセスを、事例も踏まえつつわかりやすく解説されていました。

 

因みに、冒頭に小川さんも仰っていましたが、データ分析の重要性は、『データや分析といった根拠がないと、現状の良し悪しがわからず、精度の高い仮説や判断ができなくなる。』の一言につきます。

 

代理店、得意先の担当者は“サイトをよく見る人で、愛着もある人”かと思いますが、実際のサイトユーザーではないので印象だけで改善を進めるのはリスクにもつながりますね。

 

 

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それでは、改めて講義の内容についてです。改善の基本方針について。

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要するに、良いとこは伸ばして、悪いところは潰して、傾向としておもしろいもの、有効なものは活用しよう!という話です。とはいえ…

 

いやいや、そんなの分かってるよ!どうやって改善案を出すか、どうアタリを付けるかが分からないんだよ!

 

という状況だと思いますので、本講座では改善案を出す方法として下記の3点が挙げられていました。

 

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1.「良い」と「悪い」を比較して特徴を見つける

 

当然のことながら、施策を考える上で効果の良い施策はもっと効果を伸ばしたいし、もっと頻度を高めたいはずです。その際、具体的に効果の良い施策の“どんなところ”が本当に効果に効くのだろう?という点を、効果の良い施策と悪い施策を比較してあぶりだします。

 

事例:アパレルECサイトのメルマガ改善事例

現状

メールマガジンのCVシェアは全体の3%強、対して流入シェアは0.5%程度となっている。CV効率もよさそうなので、流入をもっと伸ばしたい。

 

 分析

各メールマガジンの成果を分析することで、どういったメルマガが流入、CVに繋がりやすいのか?を見つけるために、CVありのメルマガと、CVなしのメルマガを比較

 

分析による気づき

  • テキストメールの方がクリックとCV率が高い
    ⇒画像のメールは商品サムネイル画像も掲載されているので、メールを見るだけでユーザーは満足してしまい、サイト迄訪れていないのでは?

 

  •  メルマガの終わり方で流入が変わる
    ⇒メールによっては、サイト誘導を促すような終わり方のものと、そうでないものがあり、それによって成果が異なっていた。ユーザーの導線を意識したテキスト構成にした方が良いのでは?

 

  •  デバイス種別で効果が違う
    ⇒モバイルの流入が少ない傾向にあった。タイトルを見てみると、モバイルではタイトルが見切れていて、どんなメルマガなのかが一目でわからないので開封されないのでは?

 

改善施策の反映と成果

気付きを元に、タイトルや書き方を意識してメールマガジンを作成するように。

モバイルの流入も2倍に増え、結果、流入2.8倍、売上5倍までメールマガジンを伸ばすことに成功。

 

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小川さんも仰っていましたが、これはテキストメールの効果が良い!という話ではないですね。改善施策を見つけるための分析をきちんと行うことが何よりも大切です。「ただただ他社はこうやってます!」みたいな提案は避けるように注意します。笑

 

2.お題を決めて同業他社と比較する

 改善施策を考える上で、1のように比較ができないケースもあると思います。その場合は同業他社と比較して仮説をたてることで、改善提案の精度を上げることができます。

 

事例:不動産業者の物件詳細ページの改善

 

課題

物件詳細ページの直帰率が高い

 

分析

物件詳細ページは、レイアウトの変更が難しかったり、訪問数が少なかったり、物件の魅力に依存してしまったりとコンテンツ間の比較が難しいため、同業他社のページを分析することで他社が直近率を下げるためにどのような工夫をしているか?を考える。

 

分析による気づき

サイトから離脱してしまわないよう、パンくずリンクなど回遊しやすい仕組みを作っている。

 

改善施策の反映と成果

パンくずリンクを設定することで、直帰率-5%、離脱率-11%を実現。

 

 

その他、お気に入りページへの登録方法についての改善についてのご説明もありましたが、そのページを訪れた人が、どのような気持ちで訪れているのか、次にどんな行動をとるのかを予測して施策に落とし込むことが重要ですね。

 

3.世の中の良い施策を保存する

気になればすぐにスクリーンショット!施策のストックを作っておくことで、改善案に幅も生まれます。

 

自分も広告のクリエイティブについては、いいな!と思ったものはスクリーンショットを取ることがあるのですが、サイトのUIUXについてはストックを作っていなかったので今日からでも始めたいと思います。

 

講座の中で紹介されていた例をいくつか紹介します!

 

▼メールマガジン登録のお知らせ

 

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▼お問い合わせを促すため、色々なコピーを検証

 

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▼おねだり機能で商品の購買促進

 

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最後に、どこでも使える事例についてのご紹介がありました。

ぜひこちらに関しては動画をご覧ください!

 

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ポイントは、『コンテンツ+気持ちを意識した導線』を設計になっているか?ということでした。

 

小川さん曰く、ウェブサイトは「水族館」のようなもので、訪れた方にきちんと楽しんでもらう(目的を達成してもらう)ことを目指して設計する視点が大切とのことです。

 

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確かに、せっかく手間をかけてウェブサイトに来てもらったにも関わらずホスピタリティが悪いウェブサイトだとユーザーにがっかりされますし、マイナスイメージを持たれる可能性もあります。

 

最後に

今回講義では改善案を出す上でのアプローチに言及していましたが、個人的には特に『お題を決めて同業他社と比較する』方法が心に残っています。

 

普段の業務の中では、ウェブサイトの規模感も小さく、設計があいまい(成果地点が明確になっていない)なサイトに向き合うことも多く、分析の方法が手探りになってしまうことが多いのですが、しっかりとお題を決めて同業他社(類似サービス)と比較する方法で改善のためのアタリを付けたいと思います。(時間も無い中、流入×直帰率を他社ベンチマークと比較するだけの報告をしがちなのですが、ダメですね。笑)

 

また、総合広告代理店という組織の立て付け上、なかなかウェブサイトの改善の言及まで至らない・至れない(一つのプロジェクトに10名~多い時には50名以上のメンバーがアサインされ、かつ個別の役割をもって動くので広告プランニング-ウェブサイト制作の連動が非常に難しい)ことが多いのですが、そんな中でもクイックにウェブサイトの改善案を求められることが時々あります。

 

そういった時の為にも、今回のようなシンプルな思考法は社内に展開していき部署役割問わずメンバーのスキルの底上げにつなげたいな、と思いました。

 

第2回だけでもこれだけの学びがあったので、第3回がとても楽しみです!

 

第3回の授業(最終回)は3月3日(火)20時~21時にライブ配信です。次回もレポートさせていただく予定ですが、ぜひ皆さんもお時間ありましたらご覧ください!

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