【秘書レポート】2016年9月13日(火)「ウェブマーケティング&分析に基づくサイト改善事例~金融業界の事例も含めて~」
目次
■イベント概要
2016/9/13(火)9:30~12:30 株式会社セミナーインフォ様主催のセミナーにて小川が講演いたしましたので、ご報告させていただきます。
ウェブマーケティング&分析に基づくサイト改善事例 | セミナーインフォ
当日は早朝より大雨でお足元の悪い中でしたが、お申し込みいただいた全員皆様にご参加いただきました。(歩留まり100%!)ありがとうございます。
■セミナー概要
「ウェブマーケティング&分析に基づくサイト改善事例~金融業界の事例も含めて~」
というタイトルで講演いたしました。
今回のテーマは「金融業界の事例を中心として」といたしましたので、保険業界・カード業界よりご参加いただきました。
■セミナーレポート
<1.ウェブマーケティングとは?>
参加者の皆様は、ウェブ専業の方ではなく、カード業界・保険業界など金融業界の皆様で、ビジネスの1つのツールとしてウェブを使っているというアプローチのため、小川はここ数年のウェブ分析の歴史や背景、「なぜ分析が重要か?」を丁寧に説明していきました。
POINT :
データとは、過去のデータを元に現在を把握し、未来を変えるための道具
<2.ゴールとKPIの重要性>
KPIの設定方法を具体的にご紹介いたしました。ここでは2つの設定方法をかいつまんでご説明いたします。
写真は「航海にはコンパス(指標)が必要」と説明している様子です。(※船の解説ではありません)
■KPI設定方法1「分解法」:
手順
1.ビジネスモデルに基づき、売上を上げる要素を因数分解します
(例)契約件数=訪問者数×問い合わせ率×成約率
2.1の式に施策をマッピングし、KPIを選択していきます
KPIを決める「要素」や「選択方法」は、経験や勘所が必要な部分です。
このあたりで悩んでいる方はセミナー内にて具体的にアドバイスしておりますので、一度ご参加いただく事をおすすめいたします。
POINT:
・KPIの設定には、分解法とコンセプトダイアグラムの2つのアプローチがある
・実行可能なKPIを設定する
・KPIは覚悟の現れ。社内環境もすべて変える
<(4)コンセプトダイアグラムの紹介>
■KPI設定方法2「コンセプトダイアグラム」:
近年注目されている「コンセプトダイアグラム」によるKPI設定手法は、数値のみの分析から脱却し、ユーザーに寄り添ったKPI設計(ひいてはメディア運営)をしようという考えにもとづいております。
手順
- ユーザー気持ちを想像する
- ユーザー群の設定(分類していく)
- 主な施策を設定
概念だけですとわかりづらいので、2015年秋~2016年春まで小川がサイト改善に関わりました金融業界のサイトを例に話をしました。
コンセプトダイヤグラムによるKPIは、
「真剣に検討している人を30万人から50万人に増やす」
というようなユーザーの心理に態度変容を促すような沿った内容になります。
POINT:
「コンセプトダイヤグラム」はユーザーに寄り添ったKPI設計手法
<3.アクセス解析を理解する>
休憩をはさんだ後は、実際にGoogle Analyticsを開いての分析方法の紹介となりました。
「データをどう料理するか?」
その答えとして、衣袋 宏美 (@hibukuro) | Twitter 様が推進されている
トレンド・ベンチマーク・セグメントというキーワードに沿って、解析方法を説明いたしました。
「トレンド」
データを時系列で見ることで、特徴と特異点を発見
「ベンチマーク」
データをあるしきい値や数値と比較するこで、現状を確認
「セグメント」
データを「分割軸」で分けることで差分を発生
実例を交えてグループワークをしている様子です。
<4.ウェブサイト改善事例の紹介 (金融業界を中心に)>
小川が改善に関わった具体的なサイト改善事例をお話しながら、施策の一例を紹介いたしました。
改善施策数の蓄積が多いのも小川の強みと思います。「施策がなかなか思いつかない」という方にも具体的な他社の実例を見る機会になりますので、セミナーの受講をぜひおすすめいたします。
<5.継続的な改善を実現するための組織と取組>
PDCAについてご説明いたしました。実際にPDCAという言葉を聞くことは多いと思うのですが、上手に回すのは非常に難しい事です。
うまくいかない理由やポイントを解説いたしました。どこがネックでPDCAが回っていないか?小川が経験則に基づいてアドバイスをいたしました。小川が実際に使ったPDCAシートやKPIシートの概要も実際にお見せして説明しました。
POINT:
・アクショナブルな(Doができる前提の)Planを作る
・データと施策を一枚で見られるKPIシートが有効
・データドリブン文化を作る
・企画職の業務は、企画ではなく「改善運用」
<まとめ>
・データとは、過去のデータを元に現在を把握し、未来を変えるための道具
・データ・ドリブンな文化を作るためには
・データ取得・レポート・分析は手段。
「改善施策の提案と実行」を評価する
・分析とPDCAを通じて成功確率を上げることができる。
・データドリブンは数字で語ることではない、「施策で語り、数値で証明する」
「やれば絶対に売上は上がる」
最後はその力強い言葉で3時間のセミナーを終了いたしました。
ご参加いただいた皆様には、80枚(160ページ)以上の冊子が配られました。
皆様の今後の業務のお力添えができればと存じます。
どうもありがとうございました。